広大の思い出

 市 川 忠 男(いちかわ ただお) 工学部第二類回路・システム講座 


〈部局歴〉
 昭和37・4 (民間)
   54・3 工学部
   
 


 ボルテールは、「私は、あなたの言うことに反対だけど、あなたがそれを言う権利は命を掛けて守りたい」と言っています。人間が人間らしい社会生活を維持していくうえで、これまで幾多の困難を乗り越えて体得した人間の英知だと思います。これを失うと、もうほとんど人間ではなくなって、動物のレベルに近くなってしまう。
 ところが、このところ大学が、こういった動物化路線のお先棒を担いでいるように見受けられます。一九四○年代の始めにもそんなことがありました。さて、これから広大は?
 今、広大を去るにあたって懐かしく思い出されるのは、二十年近く前の千田町の頃のことです。今からさらに二十年経ったとき、西条の広大が懐かしく思い出されることを願っています。






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