多謝
鎌 田 七 男
(かまた ななお) 原爆放射能医学研究所
〈部局歴〉
昭和37・5 原爆放射能医学研究所
昭和三十七年四月広島大学副手、同五月広島大学助手となって以来、三十八年間、広島大学にお世話になりました。原爆放射能医学研究所臨床第一部門(原医研内科)で診療と研究を行い、この間、三代の教授の下で白血病・悪性リンパ腫の研究を、後の十五年間は分子生物学的手法を加えた基礎的研究を現分子細胞遺伝研究分野で行ってきました。
入局当初より染色体技術を中心に、脇目もふらずに、いろいろな病気、いろいろな特殊集団(広島の原爆被爆者、大久野島毒ガス障害者、福岡のカネミ油症患者)の染色体異常を観察してきました。
この三十八年間にご指導賜った多くの先輩、研究支援をして下さった各部門の同僚、また優秀な技術で研究推進の要となって下さった研究支援スタッフの方々に心からお礼を申し上げ、私の退官挨拶とさせていただきます。
チェルノブイリ原発事故視察(1990年8月23日)
広大フォーラム31期5号
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