去るにあたっての思い
根 平 邦 人
(ねひら くにと) 総合科学部自然環境研究講座
〈部局歴〉
昭和43・9 教養部 49・6 総合科学部
私が教養部助手に採用されたのが昭和四十三年九月、折しも大学紛争の最中でした。教養部は封鎖され、授業も研究もままならぬ時でした。それから全国的レベルでの大学改革の波が押し寄せ、教養部は総合科学部へ、この間コース改編等の幾度かの小さな改革を経験することになります。そして退職を控えたいま、独立行政法人化問題で大学は再び大きく揺れ動いています。私は改革にもまれ続けてきたように思います。その中で私は大学教員として必要な三本柱「研究・教育・運営」を曲がりなりにもやってきました。その自己点検・評価(五段階評価)は、研究:三(私の植物進化・生態の研究は極めて不十分・不満足)教育:五(教養・学部・大学院教育に満遍なく力を入れる)、運営:四(各種委員会の委員等)となるでしょうか。やるべきことはやった、というのが実感です。そしていま、ある意味では解放された気分で、これからの生活を夢見て学生のように心が踊っています。たのしみです。皆様、大変お世話になりました。
長崎大学伊藤秀三教授退官記念祝賀会でのスピーチ(1998年4月1日)
広大フォーラム31期5号
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