去るにあたって

 甲 斐 祥 郎(かい さちお) 総合科学部社会文化研究講座 


〈部局歴〉
 昭和40・4 (九州大学)     43・4 教養部
   41・4 (公立学校)     49・6 総合科学部
   
 


 永年お世話になった職場を去るときがきました。感慨無量です。
 昭和四十三年春、「和気藹々」の教養部に着任。羽白部長の前で、「日本国憲法と教育基本法を遵守・・・」する旨宣誓した広島大学での初日をなつかしく思い出します。
 あれから三十余年があっという間に過ぎ、その間に学内の様子も大きく変わりました(そういえば、新任者の宣誓書朗読もいつからかとりやめになったとか)。
 赴任早々の「紛争」。それに続く学部改組、統合移転、大綱化など。相次ぐめまぐるしい動きのなかできつづけたはずなのに、苦い記憶は年とともに薄れてしまうもののようです。
 人生の半分を広島大学で過ごし、いろんな人を知り、多くのことを教えられ、幾度となく助けられました。深く感謝し、大事な思い出といたします。
 二千年代広島大学のさらなる発展を期待いたしております。


最後のゼミ生と



広大フォーラム31期5号 目次に戻る