立つ鳥跡を爽快に
黒 川 正 流
(くろかわ まさる) 総合科学部人間行動研究講座
〈部局歴〉
昭和37・4 (民間)
45・4 (九州大学)
47・4 教養部
49・6 総合科学部
「言いたい放題」という題でよいから、フォーラムに四百字で退職の弁を述べよ、という課題に挑戦してここまで既に六十字浪費。広大生活二十八年をひたすら人に厳しく己に甘く、上に手を揉み横や下には嫌みと尊大に励んで参りましたので、皆さまには私の辞めた後の清涼感を期待される向きもおありかと存じます。ご期待に沿えれば喜びとすべきですが、この私奴も「この方がお辞めになれば、さぞかし便秘の治った朝のような爽快さが!」と密かに幾たびも不遜な期待を抱いては、便秘素の後継者がたちまち現れて元の木阿弥、を味わって参りました。期待はほどほどになさってください。落ち着く暫しの間もなく変革と発展を志向する総合科学部に必然の現象なのでしょうか。良い時に停年だな、と言われ、むず痒く感じます。何を措いても、代々の事務系職員の方々と縁あった学生諸氏に感謝します。
中国四国心理学会第55回大会を主催(筆者左)
広大フォーラム31期5号
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