モニター意見



 広大フォーラム(三十一期 第五号)について、計十一人(学外一人、教職員七人、学生三人)のモニターの皆さんから貴重な御意見をお寄せいただきました。以下に概要を紹介いたします。


◎特集「退職者は語る」について

 「退職者は語る」は、この時期の定番特集となっておりますが、定番である故の御意見も多数いただきました。「短い文章の中に個性があり、また知っている先生等がどんな言葉を残されるかなど興味があります。今後も続けて行くべきものと思います。」(教職員)、「毎年の特集ですが、重要な記事と思いますので、これからも続けて下さい。」(教職員)など、本特集の継続に対する御要望をお寄せいただく一方で、本特集のあり方について、「半分近いページを費やすのは少々やりすぎの感があります。」(学外)、「スペースを使いすぎ。」(教職員)など、規模の縮小を求める御意見や、「毎年同じスタイルをぬけ出せないでいると思う。アンケート方式とか、何かアイデアを出して…。」(教職員)、「毎年企画が同じなので、新鮮みが欠けるものとなっている。もう少し別の方法で…。」(学生)、「停年以外でも去られた方で載せたい人がいらしたら採用するようにするのはいかがでしょうか。」(教職員)など、内容の再検討や改善・工夫を求める貴重な御意見も多く寄せられました。
 「退職者は語る」等の定番特集の今後のあり方については、学外向けの記事と学内向けの記事とが混在する広大フォーラムの広報誌としてのあり方の問題と関連づけながら、今後十分に検討する必要があると思われます。なお、本年度は退職される方々の数が多かったこともあって、一ページに三人の方々の文章を掲載するというスタイルを取りましたが、そのことについての御意見はありませんでした。


☆興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

  開かれた学問「言語地理学から社会言語学へ」とフォーラム「百貨店から学ぶこと」をはじめとして、「模擬陪審裁判を終えて」、留学生の眼「大学は印象的 お寿司が好き」、「『東千田キャンパス祭’99』を終えて」、2000字の世界「世界との差」などが、興味深かった記事、読みやすかったものとして好評を得ました。
 「言語地理学から社会言語学へ」については、「まさに『民族・民俗から風俗』を指摘されているおもしろさ。」(教職員)、「もっとくわしく知りたい気持ちになった。」(教職員)などの感想が、また、「百貨店から学ぶこと」については、「“サービス”について考えることができてよかったです。特に、学生・地域住民へのサービスは事務系職員とあまりなじまないので、今後の大学の生き残りという面でも必要性を感じました。」(教職員)、「内容に取っつきにくい所がなかった。」(学生)などの感想が寄せられています。
 また、高知県大月町の海の風景を題材としたフォーラム・ギャラリーは、その写真の美しさから大多数の方から御好評をいただきました。「大変色鮮やかで美しかったです。」(教職員)、「写真がとびきりきれいでワクワクさせられた。」(教職員)などの御感想をいただいております。関連して、「フォーラム・ギャラリー、キャンパスの生物は、いつも美しい写真と興味ある解説がよいと思います。」(教職員)、「今後もっとこういうきれいなものが取り上げられることを期待しています。」(学生)、「真っ先に見るのは表裏表紙内の『世界の大学シリーズ』『フォトエッセー』、しっかり続行をお願いします。」(教職員)などの御意見からも伺えるように、ビジュアルなページのあり方については、これまで以上の充実が求められていると思います。
 一方、読みにくかったものとして、「中国文化賞」関連の記事内容が専門的すぎて、素人には理解しにくいとの御意見を学生モニターから、また、「『評議会だより』をもっとわかりやすい文面で載せてください。学生や学外者には理解が難しいかと思われます。」(教職員)との御指摘もいただきました。〈わかりやすさ〉は広報誌の生命線ですので、ページ数の限界はあるものの、御指摘の通り改善を図っていく必要があると思われます。
この他、「興味深かった記事が無い。」(学生)との御指摘もいただいております。


 
◎本誌に関する印象・感想、広報委員会への意見

 表紙について、「だいだい色の表紙に『広大フォーラム』の黄色のタイトルが埋没しています。ひと工夫が必要だったのではないでしょうか。」(学外)といった内容の御指摘を三人の方からいただきました。また、「一部インクがにじみ、うらの文字がすけてみえるページがありました。折角のりっぱな冊子なのに残念です。」(教職員)という指摘もございました。編集・発行の最終的な詰めの段階における印刷所との連携が課題だと思われます。
 この他、「学生の学外での活動やサークル活動の紹介はありますが、どのようなことを広大で学んでいるかを紹介するコラムがあってもよいように思います。例えば、学生によるゼミ紹介などはいかがでしょうか。」(教職員)というご提案や、「モニターからの批評に対して『今後こういう方針で改善していく』とったような対応が見られない。ただ紹介してあるだけに見える。」(学生)という当該ページに関する御指摘もいただきました。
 いずれにつきましても、編集会議の場で検討し、工夫・改善できる部分は逐次実行していきたいと思いますので、今後とも広く御意見・御指摘いただけますようよろしくお願いいたします。(松)


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