文 学 部


科学する精神を忘れずに

文学部 河瀬 正利

 大学生活最後の総仕上げとしてまとめた研究論文の完成は、最初から最後まで独りで遂行したはじめての作業であろう。自分で調べ、考え、そして論じたという事実、言い換えると、残されている結果から観察し得ない過程を科学したという事実は今後の生活に大きな自信と活力を与えてくれるものである。いかなる難関にも打ち克つ最高の武器となろう。飽くなき好奇心と知的欲望のさらなる高揚を祈念する。

 

広島大学四年間

中国思想文化学専攻 木原 千登勢

 夏の蜃気楼、冬の雪籠め。巡る季節は西条を変え、通学のたびに新鮮な感慨をもったものです。その季節と共に四年間が目眩く早さで過ぎました。そこには講義や演習、またバイトを通して巡り会った素敵な人達がいます。学んだ様々な世界そして教訓が、現在の私を作りました。大学では、選んだ勉強や行動を自己責任でやることが全て。魅力的なその生活を大いに楽しみ、生きるための力をためたつもりです。派手さは全くないけれど、私の広大四年間、誇れるものだと思います。

 

「夢」や「希望」をもって

文学部 頼 祺一

 近年の世の動きを見ると、世界・国家はもとより、私たちの身近な事柄まで、当たり前と思っていたことが大きく変わりつつあることを痛感する。ふた昔前までならば、若者、とりわけ大学生は必ず何らかの行動を起こしたものであるが、今は不思議なほど静かである。そのような「若者」が社会に出てどれほど活躍してくれるか、すこし心配ではあるが、どうか頑張ってほしい。人間誰しも「夢」や「希望」をもって生きている。どうかその実現のために努力してほしい。世の中を動かすのはいつの時代も一人ひとりの「夢」や「希望」にもとづく活動なのだから。

 

潜伏と歩行

仏文専攻 真鍋 善旭

 自分が足繁く通っておりました文芸部では別部門を始動し、音楽部門・映像部門で十数本の作品をご用意。追伸販売も受付けておりますので、郵便番号七三九-八五一一東広島市西条町鏡山一-三-二広島大学学生部学生課気付 広島大学文芸部までお問合わせください。思えば四年間、実地の潜伏作業じみた身体によくなじむ地道な業務を寡黙にこなしてきたと言えますが、これからもひそやかに(ひそやかに)継続してゆきます。

 



広大フォーラム31期6号 目次に戻る