昨年の暮れからEメールで「大学改革情報」を出していることから、この特集への寄稿の依頼を受けました。メール情報発信を決意した動機は「独法化」問題です。本来行政の実施機能を独立させ、財政負担の軽減を図る「独法化」は大学には及ばないと思っていましたし、独法化の通則法案を見ても国立大学に適応されるとはとても思えませんでした。しかし、「ジュリスト」の藤田宙靖論文を見せられた時は、国立大学の独法化はやむを得ないことと思ってしまいました。ところが、インターネット好きの同僚から東大教職組の「藤田論文批判」を見せられ、私の読みの浅さを痛感するとともに、ネット上で様々な情報が飛び交っていることを知りました。
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一 メール情報発信
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筆者が在外研究で滞在したミュンヘン大学獣医学部家畜解剖学教室の建物。ドイツの大学は公立で授業料はない。 |
二 独法化を考える
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筆者がお世話になった教室主任教授(中央の立っている方)の誕生パーティーの一コマ。彼は、10名の教員から運転手・掃除のおばさんまでの人事、建物の維持管理、トイレットペーパーから研究・教育機器に至るまで裁量する。 |
三 終わりに
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広大ラグビー部創部五十周年記念OB戦にて(縞のジャージーが筆者) |
プロフィール (おかもと・としかず) ☆一九六九年 北海道大学 大学院獣医学研究科修士課程修了 ☆一九九六年 広島大学生物生産学部教授 ☆専門 家畜解剖学 |