附属福山中・高等学校 |
校章のデザイン |
オリーブの実 |
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今から振り返ってみると,福山附属の生徒として過ごした時期は『実りある青春時代』を本当に満喫できた時代だったと思います。味のあるキャンパスと魅力的な先生方,そして個性豊かな同級生たち,これらが渾然一体となった福山附属は,瀬戸内海の気候にも恵まれオリーブの木をシンボルとするところから,なにかと古代ギリシャの学び舎に通じるものがあるのではないかと一人で合点していました。 先生方は豊かな経験をつぎ込んでご自分の作られた別教材をドッサリくださる先生や,ちょっと年上の兄貴のようなかわいい先生等,みなさんそれぞれ魅力的でした。 油蝉の鳴く暑い夏休みのブラスバンド練習や,手を握りたい人との順番が,なかなかまわってこないフオークダンスも同級生たちとの楽しい思い出です。 私は大蔵省入省後,東京を中心としつつも国内外各地でも仕事をしてきましたが,福山附属の先輩,同級生,後輩の方々が日本中で,海外で大いに活躍されていることを確認でき,心強く思っています。心強いといえば,なんといっても卒業生が福山の地元を支えていることです。自分のルーツが確固として存在するという確信と安心感を与えてくれます。 現役の方々も,この素晴らしい学校で得たものを信じて努力されんことを祈っています。われわれ卒業生も,及ばずながら支援・協力したいと思っています。 頑張れ福山附属! 1967年度卒業 藤本 進
(大蔵省 大臣官房審議官)
1999年10月発行「福山附属創立五十周年記念誌」から |