モニター意見



 広大フォーラム(三十二期第二号)について、計二十六人(学外四人、教職員十八人、学生四人)のモニターの皆さんから貴重なご意見をお寄せいただきました。以下に概要を紹介します。


◎特集「附属図書館の未来像を考える」について

 今回の特集について、電子情報化の流れの中で図書館がこれからどうなっていくかに読者の注目が集まっていたようでした。「図書館の今後の問題を提示することは必要でよい企画だと思う」(教職員)、「座談会の質問や意見は具体的でわかりやすく、うなずける点も多かった」(教職員)、「表に出にくい声がまとめられていて、読みごたえがあった」(教職員)、など、本特集を評価していただく意見がありました。
 その一方で、「座談会参加者が多すぎるのか、特集全体が流れている。メリハリがほしい」(教職員)、「人数の多い座談会だったためか、読みづらい部分があった」(教職員)など、読みづらさの指摘がありました。それから「未来像を考えるというタイトルには、多少いつわりありかなという気がします」(教職員)、「もっと将来像が聞きたかった」(教職員)、「問題点に対する図書館職員の方の意見がもう少しあった方がよかったのではないでしょうか」(教職員)など、図書館の将来像や現在ある問題にどのように取り組もうとしているかといった読者の関心に充分には応えられていないようでした。
 さらに学生モニターから図書館への要望や提言もいくつか寄せられ、図書館に対する多様なニーズと関心の高さが皆さんの意見からも明らかになりました。今後、特集の内容のバランスや取り上げ方などに工夫をしていきたいと思います。


◎興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

 興味深かったものとして、「ハラスメント事情」「工学部建物内禁煙の実施」「私の目で見た日本」「フォトエッセー」「キャンパスの鉱物」「マルチメディアフロアの紹介」「ストップ!ザ交通事故」などがあげられていました。「ハラスメント事情」については、「数など隠れてしまいがちだと思うが、現状をそのまま伝えてもらったので参考になった」(教職員)など、関心も高く今後の取り組みにも注目されていました。「工学部建物内禁煙の実施」については、「共通スペースでは原則として禁止するとなっているのに驚かされました」(学外)、「全学的な取り組みに結びつきますように、先生もっと頑張って」(教職員)と好評でした。「二○○○字の世界」については、「人はやっぱり運の有無もあるのだと共感して読めた」(学生)、「私の目で見た日本」については、「留学生の考え方を通じて、今の日本の学生や教官に欠けていることやすぐれていることを指摘することは大切なことだと思います」(教職員)、「フォトエッセー」「キャンパスの鉱物」については、「専門外にもわかりやすく興味深かった」(教職員)という意見が寄せられていました。「ストップ! ザ 交通事故」については、「最近、自分の学年で死亡事故が起こり、抜けた穴がとても大きいものだと感じざるをえませんでした」(学生)と身近な問題として受け止められていました。「マルチメディアフロアの紹介」については、「設備の充実さに驚いた」(教職員・学外)という感想がありました。それから「学内の美術」「表紙の絵」についても好評でした。
 一方、「開かれた学問」が「数式が出てくるとシロウトには理解できない」(教職員)など、難しかったという意見、「私の目で見た日本」の英語の字のポイントが小さくて読みづらかった」(教職員)という指摘がありました。


 
◎本誌に関する印象・感想、広報委員会への意見 

 特集に関して、「前号の『独法化』問題は他の問題とは比較にならぬ重みがあるから、継続して行うべきではないのか? 一回きりのお茶にごし程度でいいという認識なのだろうか?」(学外)という批判がありました。そのほか「記載が誰に向けられているのかわかりにくいので、対象をはっきり意識して表現されるべき」(学外)、「座談会の発言内容を活字にするときは気をつけて」(学外)と表記について具体的な指摘、「もっとビジュアルに訴えていくのはどうでしょう」(学生)という意見をいただきました。
 それから、いくつか提案もいただきました。特集で取り上げるものとして、「地元の人が広大生をどのようにみているか」(学外)、「(最近の若年者の暴力問題に関連して)学生の気質や彼らを取りまく環境、彼らがどのようなことを考えているか」(教職員)、「交通事故の特集はもっと大きく取り上げてもいいのでは?」(教職員)、「本誌に載せきれなかった統計とかグラフとか写真をホームページの広大フォーラムに出していくといいのでは」(教職員)という意見などでした。今後、広報委員会で検討させていただきたいと思います。
 その他、「読みにくかった『評議会だより』が今号では読みやすくなっており、モニターの意見が反映されていることがわかりました」という意見がありました。このように皆さんからのご意見によって、本誌を少しでも読みやすく、かつ充実した内容となるよう工夫していきたいと思っております。今後とも広大フォーラムをご愛読いただき、広くご意見・ご要望をいただきたく存じます。 (内)


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