附属東雲小学校 

 =自立を育む= 
 〜人や自然とのかかわりを重視して〜 

臨界教育〜さあ、遠泳に出発〜

1〜6年の縦割り班でお迎え遠足

三年から始まる自然の中での宿泊学習
 

教育研究会〜たくさんの参観者に見守られて〜

学習の成果を劇や音楽で表現〜しののめ発表会〜

養護学級もちつき会"おもちはみんなに配るよ"


複式学級保護者の声



 複式学級への入学は正直不安でした。通い始めたら、学校の楽しさの発見、通学する喜びでいっぱいでした。
 「二年の○○のお兄ちゃんは動物の絵がすごく上手なんだよ」と話してくれました。それをきっかけに、二年生に近づこうと挑戦することもできるようになりました。複式全体での「帝釈小学校との交流」や「いもパーティー」等、課外授業も魅力です。縦割り活動では他の学年とも知り合えて、上級生・下級生の立場を思いやることも身に付きます。この環境で六年間を経験し、我が子が成長するのを楽しみにしています。

(複式三年保護者 中村祐子)
 
卒業生からのエール



 「東」に「雲」と書いて「シノノメ」と読む、などという難しいことは、今を去るちょうど五十年前の、ピッカピカの一年生になった僕にはとうてい理解できないことでした。その 「シノノメ」を久しく訪れる機会がありませんが、心の奥の襞の部分には、宝物のような懐かしさが居座って、時々シクシクと哭きます。もう一度昔に戻りたいなあ。蓮畠で蛙や鮒を捕ったり、みんなと黄金山に登ったりしたなあ。今の小学生たちも、二度と訪れないこの時代を存分に楽しく生きてほしい、そして、東雲附小の子どもとして立派に成長してほしいと思います。

(昭和三十年度卒業 外務省アジア局長 槇田邦彦)
 


 附属東雲中学校 

 =これからの社会を担う生徒を育てる= 




一 校則のない「東雲憲章」を基盤とした人間教育
一 障害児学級と通常の学級の生徒との自然的な交流をもとにした思いやりの心の育成
一「生きる力」に向けて確かで,総合的な学力の育成(基礎・基本の重視)



自ら考え判断し、行動する自主・自立の精神を尊重する「東雲憲章」
 

「必修教科」「選択教科」「総合的な学習の時間」と共に、情報教育や国際理解教育、福祉教育にも力を注ぐ豊富な授業

企画から、運営、振り返りまで、すべて生徒の手によって行われる体育祭(二日間)
 
卒業生からのエール



想い出の宝庫
 私にとって、中学校生活は今でも少年時代のキラキラと輝いた想い出の宝庫である。何事にも興味を持ち、感受性も高く、素直でありながら一方では反抗心も強かった。今、思い出しても心が熱くなる。
 昭和二十三年四月に、戦後荒廃の中、東雲中学校に第二回生として入学。当時は日本の教育制度も新しく変わり、方針、方法など試行錯誤の時代にも拘わらず、東雲中学校の先生は熱心で立派な方々であった。生徒たちの考えや意見を自由に発表させてもらう機会も多く、先生も熱心に参加、指導していただいた。スポーツも盛んで授業前、朝早く体育館で毎日バスケットボールを楽しんだ。
 これからも、この素晴らしい校風を継続発展させていただいて、想い出の宝庫を持つ立派な人材が巣立ち続けることを、卒業生一同で念願いたします。


(昭和二十五年度卒業 渡辺博之)
(渡辺氏は、前東雲中学校同窓会長。現在、株式会社ドリームベッドの社長を務められておられる氏は、積極的に障害者を雇用されるなど理解も深い)
 
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