ピア・サポート・ルームの紹介

-ピア・サポーターから-


 今年六月に西図書館三階に国立大学では初設置となるピア・サポート・ルームがオープンしました。新聞やテレビなどで取り上げられたので知っている人もいるかもしれませんが、「ピア・サポート・ルーム? 何??」って思っているあなたのために、今日はピア・サポーターの私が詳しく解説します。


ピア・サポート・ルームって何?

 「ピア・サポート」が、「同じ立場の者同士の助け合い」っていう意味なので、ピア・サポート・ルームを一言で言えば、「学生による学生のための何でも相談室」になります。
 先生に言うのはどうかと思うし、友達にも話しにくい、ましてや専門のカウンセラーに行くほどでもない、でも「誰かに聞いてもらいたい…」って悩み事があるよね。失恋した・友人関係が上手くいかない・進路で悩んでいる・友達の様子がおかしい・サークルのこと・とにかく、どうすればいい?? etc.の悩み事を聞いて、一緒に解決の糸口を探っていく所がピア・サポート・ルームなのです。どんな相談でも受け付けています。


設置の背景

 欧米ではピア・カウンセリング・ルームという名で多くの大学に設置されていますが、日本では二校目、国立大学では初設置となるピア・サポート・ルーム。では、なぜ広島大学に設置されたのでしょうか。
 広島大学が東広島市への統合移転を完了したのは平成七年度のこと。都市から郊外へ移転した結果、それまでキャンパスやその周辺に存在したさまざまな社会資源が活用できなくなり、学生の相談の受け皿が少なくなりました。また近年、コミュニケーションを苦手とする学生の増加などで、悩みを一人で抱えこんでいる人も増加しています。
 そういう状況に対して、学部教官によるチューター制を充実したり、教職員が学生の相談に応じるような体制づくりが行われてきました。その一環の新しい試みとして、私たち学生もボランティアとして立ち上がったのが三年前。悩んでいる学生の心のサポートを目的とした勉強会などを重ね、学内電話相談を二年間行い、現在のピア・サポート・ルームが設立されました。
 ここで相談にのっている人が私たちピア・サポーターなのです。

ピア・サポーターって何?

 ピア・サポーターとは、宗教問題・性犯罪・消費生活問題・学生生活全般の問題など様々な問題に対する講義と実習を受けた学生によるボランティアのことです。
 相談にきた人に満足してもらえるように、日々、情報交換や対応の練習をしています。
 現在、学部生・院生を合わせ、二十六名のピア・サポーターが活躍しています。

仲間を募集中

 今、私たちは一緒に活躍してくれる仲間を募集しています。
 カウンセリング、心のケア、ボランティアに興味があって、十月から十二月にかけて土曜日に行われる講義と実習に出席できれば大丈夫です。また、講義だけの聴講も受け付けています。
 気軽に申し込んでみてください。

西図書館3階にできたピア・サポート・ルーム
 


ピア・サポート・ルーム
西図書館3階

マルチメディアフロアの一角
TEL 0824−24−6137
(ピア・サポート・ルーム)
または
TEL 0824−24−6187
(北保健管理センター)


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