勉強に年齢は関係ない 学びたいときが勉強適齢期
おじさんでも学生として大いに学びたいのです!


法学部夜間主コース二年
田中  活
 私自身不思議なのですが、四十歳の誕生日を迎えたとき、なぜか今までの誕生日と違った感覚を感じたのです。人生半ば、残りの人生を今までの延長線上のままで変化もなく送っていって良いのか。人生一回しかないのなら、今一度自らの可能性を試してみたい。そして、今までと違った生き方に挑戦してみたい。そんな大それた独りよがりな思いの中で、運良く広島大学法学部夜間主コース社会人選抜入試との出会いがあり、運良く合格。大学生活がスタートしました。
 私自身四十五年間生きてきて、会社と家庭と地域という限られた空間の中で、いつの間にかものの見方も考え方も、その限られた空間でしか通用しない狭いものになってしまっているのではないか。物事を考え判断する基準が、その狭い空間と豊富でもない限られた人生経験による経験主義では、本当に正しい判断を下せるのだろうか。という不安を持っていました。法律を手掛かりに周りの世界を見れば、今までと違った世界が見えるかも知れない。わが身の自信のなさをカバーすべく、人生の後半戦を輝かせるために法学部の門をくぐり現在に至っています。
 今ですか? 確かに四十五才のおじさんには勉強は大変です。しかし、それにも増してとっても楽しく「第二の青春」は充実していますよ。本当に広大で学べて良かったなと思っています。
 いま東千田キャンパスでは、様々な目的を持って多くの社会人学生が学んでいます。記憶力がずいぶんと劣ることは認めざるを得ませんが、やる気と真面目に取り組む姿勢だけは若い人たちに負けないつもりでみんな頑張っています。年齢に関係なく、学びたいと思ったときがその人にとって最良な勉強の時ではないでしょうか。勉強したいと思ったとき、それを受け入れてくれる大学や制度が充実していれば最高です。まだまだ多くのやる気のある社会人が勉学の場を求めています。広島大学の生涯教育の制度が、ますます充実し、宣伝され、仲間に門戸を広げてくださることを願っています。




◇JR貨物・広島貨物ターミナル駅勤務


東千田校舎で一緒に学ぶ学友三上君と共に(筆者右)
 

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