教育学部


今のうちにできることを

教育学科 大兼久 尚紀

 大学生として過ごしてきた4年間,私はさまざまなことを経験することができました。たくさんの人たちと出会い,サークル活動に励み,また人並みに勉強もしてきました。そんな経験をしてきた中で,後輩たちに伝えたいことがひとつあります。それは,「今したいことを今のうちに」ということです。確かに私はこの4年間のうちにたくさんのことを経験することができましたが,今になって考えてみると,学生のうちにしかできないことがまだまだたくさんあることに気付きました。もっと旅行をしておけばよかった,とか,まだまだ勉強することがある,など,今からでは時間が足りないようなことばかりです。後輩の皆さんには,そんな後悔がないように,したいと思ったことにはすぐに取り組んでほしいと思います。意外と短い大学生活を,満足感をもってすごせるよう,たくさんのことにチャレンジしてみてください。

 

4年間で得た財産

教科教育学科英語教育学専修 三浦 宏明

 様々なことを経験した4年間の大学生活。入学したての頃は,行事や勉学,生活面で先輩方にお世話になるばかりだった。2年生以降は逆に新入生や後輩のため,行事の準備などに仲間と多くの苦労や喜びを共有した。
 また,2年生の後期では英国での留学生活 を4カ月半に渡って過ごし,苦しみながらも英語力に磨きをかけることができた。3・4年生の時には専門の講義において,英語教師に必要不可欠な知識を懸命に学んだ。そして,それらを試すべく行われた教育実習。わかりやすい説明,具体的な発問,当たり前のことを考えるのに長時間悩んだが,それらがうまくいった時の生徒の反応は忘れられない。
 大学生活ではまた,アルバイト等も通して多くの人と出会うことにより,多様な考え方に触れ,様々な経験を積むことができた。講義からの知識も然ることながら,この4年間の経験で得られるすべてのものは,多くの人にとって一生涯忘れ得ぬ財産となるだろう。

 

大学4年間を振り返って

教科教育学科理科教育学専修(地学) 田川 篤史

 広大に入学して「あっ」という間に4年が過ぎました。4年前に,はらはらしながら受験した事,広島へ向かう時,田舎の駅で親に別れを告げたのがつい最近の事のように思えます。この4年間で多くの友達とともに喜び,悲しみを分かち合いました。特に教育実習の時がそうだったと思います。深夜まで泣きながら指導案を作成し,友達に生徒役になってもらって模擬授業をしたり,時には授業の良し悪しで一喜一憂したりもしました。でも,その過程において多くの事を学び,おのずと自分も成長していったように思えます。
 最後になりましたが,これまで4年間ご指導くださった理科教育学教室の諸先生方,先輩方,良き相談相手になってくれた多くの友達,遠くから温かく見守ってくれた両親に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

教育実習から学んだこと

家政教育学専修 村松 久美

 4年生としての一年間は,大学生活で一番早く過ぎ,そして充実した毎日でした。中でも印象深いのは,附属福山中高等学校での教育実習です。実習中,私たちは教師という立場に置かれます。自分の行う授業に対して責任を持ち,できるだけ多くの知識を身に付け,自分の学んだ知識を理解して噛み砕いて生徒に伝えなければうまく生徒に伝わりませんでした。また,一クラス40人という人数の前で話をする経験は今までなかったため,最初の授業では大変緊張し,後ろまで聞こえるような大声を出すのも一苦労でした。しかし,数回の授業を経験するうちに,生徒に学んでもらいたい内容をおさえることができるようになり,こつを覚えてスムーズな授業ができるように進歩しました。そして何より一番助かったのは,旅館での友達との共同生活です。資料を貸しあったり,模擬授業をしたり,励まし助け合って,教育実習を有意義なものにできたと思います。

 



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