モニター意見



 広大フォーラム(三十二期第四号)について、モニターの皆さんから貴重なご意見を頂きました。以下にその概要を紹介します。


◎特集「新たな生涯学習の可能性を求めて」について

 本学では、従来から大学院および法学部・経済学部夜間主コースに社会人特別選抜制度があり、多くの社会人を受け入れてきました。加えて、今年度からは新たにフェニックス入試制度が開始され、大学院に八名の新入生を迎えました。これを機とし、本学における生涯教育の新たな可能性を模索するため特集を構成しましたが、この特集に対するモニターの意見として、興味深く読ませてもらった、あるいは興味深い特集であったとするものがほとんど全てを占めており、この特集の趣旨をよく理解していただけたようです。学外モニターの方からは、「社会人の皆さんの勉学への意欲が伝わってきた」、学生モニターの皆さんからは、「フェニックス入学した人の勉強意欲の高さに驚かされた」、「こういう人がいる、こんな考えの人がいるということを知ることは自分にとっても刺激となります」など社会人学生の意欲がよく伝わったことがうかがえます。また、教職員モニターの皆さんからは、「広島大学が生涯学習に関して、新時代を迎えつつあることが読みとれる」、「自分の年齢を考えても、生涯学習の場に大変関心があり興味深く読んだ」、「さまざまな立場の方が、社会人学生として学ぶ中で思われていることを、興味深く読むことができました」、「今後定着するであろう制度なので、具体的な方針やケースを想像できて、好ましい特集でした」等、社会人学生へ対する期待と、このような制度を一層、整備充実化して欲しいとの要望も多く付されていました。
 一方、「入学生、卒業生たちの話ばかりなのは残念。受け入れた研究室でのとまどいや驚き、あるいは一般学生の反応や変化など載せてもらえれば…」(教職員)、「学生の意見がありきたり、もう少し痛烈な言葉を期待した」(教職員)などの意見もありました。


◎興味深かった記事、読みやすかったもの、読みにくかったものについて

 特集以外で、最も反響が大きかった記事として、まず、フォーラムギャラリーが挙げられます。「秋の風景が染み渡りました」(教職員)、「季節感一杯のフォーラムギャラリーの写真がすばらしい、深い青緑のいい色がでている」(教職員)など、特に教職員の皆さんから絶賛されていました。「ストップ! ザ 交通事故」について、新しい試みとして城崇子さんにお願いしたマンガを掲載しましたが、「マンガだったのがとても印象的でした。マンガであれば目をひく学生も多いだろうと思う…」(学生)、「マンガが面白かった。これまでフォーラムにはなかった企画で、掲載されるのに勇気が要ったと思うが、これなら学生も読むだろうし、キャラクターも親しみやすく好感が持てる…」(教職員)など、良い印象を持たれたようです。
 一方、「今風の作画で面白かったが、(中略)、本来思いを致すべき交通事故増加の切実さが伝わっていませんでした」(教職員)とする意見もありました。
その他、興味深かった記事として、「野犬に注意」では被害地図が生々しかったようです。さらに、「留学生の眼」、「パラグライダーと私(二○○○字の世界)」、「トルマリン(フォトエッセイ)」も挙げられています。読みにくかった記事としては、「自著を語る」についてのみ、「専門語が多く読みづらかった」(学生)との意見がありました。


 
◎本誌に関する印象・感想、広報委員会への意見 

 本誌全体にかかわることとして、「構成をもっと練ってもらいたい」(教職員)、「学部生が身近なこととして関心の持てる内容をもう少し充実させるべきでは…」(教職員)「記事が一方からの見方の連続で終わってしまう傾向があるように思います。常に反対側の立場のようなものを意識させれば…」などの要望が寄せられました。
 個々の記事に関連して、「学長インタビュー」について、「質問がありきたり…少しもの足りなかった」(学生)との意見、今後希望する記事として「特集で外から見た広島大学というようなのはどうか」(教職員)、「先生方の研究を取り上げた名物研究室なる記事」(学生)、「ホームページ紹介をもっと増やしてほしい」(学生)などの要望が寄せられています。
 今回も貴重なコメントやご要望を頂き、誠にありがとうございました。皆様のご意見を参考に、広大フォーラムの充実を目指す所存です。今後とも、ご愛読くださいますようよろしくお願い申し上げます。       (H)(二)


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