福山と西条と
古 田 幸 子
(ふるた さちこ) 教育学部人間生活教育学講座
〈部局歴〉
昭和36・4 (私立学校)
54・4 教育学部福山分校
平成元 5 教育学部
昭和五十四年の四月に、当時の福山分校に赴任してから二十二年、教育学部にお世話になりました。五十三年度の大改組の後なので、高等学校教員養成課程の学生と教科教育学科の学生がいて、カリキュラムも混沌としており、着任早々かなり緊張しました。そして年月は経ち、定年直前にまた、大改組・改編があり、家政教育学の学生と人間生活教育学の学生に送られて去ることになりました。
福山にいた十年余りは、温暖な気候や海の幸に恵まれて居心地がよく、キャンパスもこじんまりしていて、学生も素朴で真面目。他の学部は生物生産学部だけなので、目移りしたり、うろちょろすることもなく、よく勉強しておりました。統合移転した本キャンパスでは、皆、のびのびと青春を謳歌しているように見受けられ、いつの世も若者は宝であり、健やかに育って次代を担ってくれることを願うのみです。去るにあたり、先生方や学生の皆さんに心から感謝するとともに、広島大学の益々の発展を祈っております。
福山分校を去る日、前任者と(筆者右)
広大フォーラム32期5号
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