公務員生活を振り返って
高 杉 由 紀
(たかすぎ よしき) 教育学部事務部
〈部局歴〉
昭和35・4 (国立遺伝学研究所) 59・4 工学部
37・9 (静岡大学) 平成3・4 附属学校部
39・4 (国立遺伝学研究所) 6・4 生物生産学部
45・2 (文部省) 9・4 教育学部
52・4 (筑波大学) 10・4 教育系学部
55・11 庶務部庶務課 12・4 教育学部
56・4 総合科学部
昭和三十五年三月、生きていくために古里の因島を離れ、昔は職業としてはもっとも安定していた公務員に就職いたしましたが、自分としては憧れの職業ではありませんでした。親の勧めが大きかったと思います。早いものであれから四十年あまりの歳月が流れましたが、今振り返ってみますと長いようで短いのが実感で、しみじみ感じているこの頃です。特に昭和四十四年の大学紛争での虎ノ門勤務中の文部省正面玄関からの学生による火炎瓶の投てきは、身の危険を感じ逃げ惑う始末で、生きた心地がしなかったことを思い出します。現在マスコミ等で取り上げられている大学教育改革についても官僚まかせでは難しいのではないでしょうか。実行が勝負だと思います。自分さえよければという考えは捨てるべきです。独立行政法人化に向け教職員の皆様の益々のご発展を心よりお祈り申し上げる次第です。
文部省(現文部化学省)人事課での仕事始め(筆者後列右)
広大フォーラム32期5号
目次に戻る