海外大学調査訪問の旅

 牟 田 泰 三(むた たいぞう) 大学院理学研究科附属両生類研究施設


〈部局歴〉
 昭和40・9 (京都大学)
   57・7 理学部
 平成12・4 大学院理学研究科



   
 

 広島大学在職中は、教育研究に邁進したのは勿論ですが、後半では、大学運営に携わりました。九年前に始まった自己点検評価委員会に関わり、大学改革を進める上で、国際的な大学の動向を調査しておく必要があると感じていました。それがたまたま、一九九八年に原田学長と二人で出かけたロシアのトムスク工大への旅をきっかけとして実現し始めました。トムスク工大訪問で受けた強い印象は、ロシアでは待ったなしの状況で大学改革が進んでいるということでした。同年秋に訪問したワルシャワ農大でも、大学経営が大きく変わろうとしていました。表敬訪問で広島大学においでになる各国の学長さんや副学長さんも異口同音におっしゃるのは大学改革です。世界同時進行的に大学改革が進んでいるという印象です。一昨年秋には、米国の三つの州立大学を訪問し、独立行政法人化に関連して大変有益な情報を得ました。これらの総仕上げが、昨年末の原田学長との米国カリフォルニア大学バークレー校及びスタンフォード大学訪問です。両大学の首脳部の多くの方々と会見することができました。


トムスク工大にて、原田学長、ボホルコフ学長とともに(筆者右から2人目)



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