退職するにあたり思うこと
杉 本 好
(すぎもと よしみ) 医学部附属病院検査部
〈部局歴〉
昭和39・4 医学部附属病院
私は昭和三十四年三月から三十七年三月、三十九年四月から現在まで広島大学でお世話になりました。その間二回の国内留学を含め、よく勉強させて頂いたこと、心より感謝しております。二十世紀の四十年間を大好きな臨床検査一筋に歩ませて頂けたのも、この大学に在職していたからであり、多くの方々の温かいご指導・ご援助を賜ったからこそと、本当に嬉しく感無量の気持ちで一杯です。臨床検査は現在では診断・治療に必須とされ、医療の中でなくてはならない業務になってきました。在職した四十年間に機械化もシステム化も進み、検査室の姿は驚くほど変わりましたが、私共の職場でも、最後はやはり"人"が最も大切であることを、事あるごとに認識を新たにしている毎日です。これからの日本はIT化が叫ばれていますが、どんなシステムの中にも、人の心が健全に生かされる事を望んで止みません。心をつけた仕事ができ、人を大切にすることが当たり前の社会であるように、二十一世紀に望みたいものです。
神辺教授と部長室にて(筆者左)
広大フォーラム32期5号
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