去るにあたっての思い
椎 木 克 彦
(しいのき かつひこ) 附属福山高等学校
〈部局歴〉
昭和39・4 (公立学校)
44・4 教育学部附属福山高等学校
46・4 教育学部附属福山中学校
48・4 教育学部附属福山高等学校
53・6 附属福山高等学校
現在までの人生の半ば以上を占める教員生活は、兵庫県の山間部の高校を振り出しに、故内海巌先生のご推薦を受け、細田鼎校長の招きで赴任した附属福山中・高等学校での定年退官をもって、あがりになろうとしています。二十七歳で附属福山に赴任して以来、さまざまな貴重な機会を与えていただき、いろいろな面から自己を見つめることができました。
まず教師生活の基調の部分である授業の面では、中高校生の両方の指導や入試問題の作成、毎年の教育実習と公開研究会等は、教育技術の向上に大いに意義のあるものであり、「教えること」は「学ぶこと」であることを痛感いたしました。特に、教育実習では、大学との交流を通して貴重な体験をすることもできました。なお、この間、福山市のNHK市民大学講座の講師をはじめ、総合科学部等での指導、文部省の高等学校指導資料「政治・経済」と「公民」の両方の作成協力者等の機会に恵まれ、幾分か自分を発揮できたことを深く感謝しています。
教生の授業の批評会のあとで(筆者前列左)
広大フォーラム32期5号
目次に戻る