退職を迎えるにあたって

 竹之内 勝 美(たけのうち かつみ) 総合科学部基礎科学研究講座 


〈部局歴〉
 昭和40・4 教養部 
       49・6 総合科学部

   
 


 本学に在職して三十余年、馬齢を重ねてきたものにとって取りたてて述べることはありませんが、大学紛争時の徹夜の警備や吹雪の日に震えながら西条移転の準備をしていたことが思い出されます。その間、公私共に災厄な出来事に遭遇しましたが、私的な一件では当時の教職員の方々に大変お世話になりました。
 教養部時代の家族的雰囲気も懐かしいし、総合科学部になって着任された諸先生もそれぞれ個性的で魅力があり、色々な面で啓発されました。今の改革の波はしばらく続きそうですが、私は何のお役にも立てず職を去ることになります。これまでのご厚情に感謝し、皆様の今後のご発展を願っています。これからは古人の言うような「世事浮雲、何ぞ問うに足らん、高臥して餐を加えるにしかず」という心境になれればと思っています。  


研究室傍らの出入り口での一休み



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