入学おめでとう!

附属図書館長 宮澤 啓輔


 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。広島大学学生となった皆さんに心からの祝意と歓迎の意を表します。
 現在、皆さんは大学における新しい生活と、自ら志した学問や将来に希望と期待をもち、胸を膨らませていることと思います。これから始まる学生生活は、皆さんの人生においてエネルギーと希望に満ちたかけがえのない大切な時期であります。生涯の友人を得、幅広い教養を身につけるとともに、各自が志す分野において基礎的学力と応用的展開力、さらには問題の探索やその解決をはかる能力を身につける時期であります。またそのような一人ひとりの能力が期待される時代でもあります。これは受け取るだけのものではなく、自発的に勉強し、自ら学問や新しいことに取り組み、獲得するものであります。
 そのためにはいろいろなものが必要ですが、もっとも重要なものは情報であります。図書館はそのような皆さんにとって必要な情報を提供する「知の宝庫」であると言うことができます。文化的に大切な知的財産を継承、維持し、また新たな情報を集積し、必要な人に提供する多くの機能をもっております。学術雑誌・書籍はもとより、音楽、映画やビデオ等の映像、新聞、雑誌、スポーツ等、多種類のメディアによる情報を提供しており、これらを楽しむことができます。世の中は激しいスピードで変わりつつあり、大学もその中にあって自らを変えて行きつつあります。図書館も急速に増大している情報の波の中で、多様化する学生や社会の要求に対応していこうとしています。皆さんの多様な要求に応える準備をし、情報と、情報検索に必要なパソコンや静かに勉強ができる個室等も備えております。
 これから図書館の利用に関するオリエンテーションがありますが、ぜひ、早い機会に図書館を訪ねてください。皆さんの学生証は図書館に入るためのパスポートになっています。また、図書館のサービスについて不明なことは気軽に図書館の職員に聞いてください。担当者が丁寧に教えてくれます。
 図書館を活用して、積極的に新しいことや学問、勉強に取り組むとともに、十分学生生活を楽しみ、実り多い生活を送ってください。
 

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