文学部
夢や希望を大切に

文学部長 頼 祺一

 入学おめでとう。大学生になったら、あれをしたい、これをしたいと皆さんそれぞれが夢や希望を持っているでしょう。ぜひそれを大切にして育んでください。
 一人の人間の力や体験はたかがしれています。そこで人間は学び習うことで歴史をきざんできました。人は一人では生きていけません。しかし、自立はしなければなりません。それをどのようにするか、時間がたっぷりある学生時代に考えてください。
 文学部の学生諸君はとくに本を、それも古今東西の古典を読まれたらよいと思います。そこには生き方、考え方の厖大な蓄積があります。先人たちの喜怒哀懼愛悪欲 (七情)のさまを知ることができます。
 IT革命にも対応しなければなりませんが、じっくり考えて才覚をみがき、さらに新しい夢や希望を持ってほしいものです。先輩や教師はいつでもアドバイスを致します。


ヘロドトス『歴史』冒頭
群れて生きる・危険な群

文学部人文学科 日本・中国文学語学コース四年 高尾 崇作


中国文学語学研究室の面々。
2000年大学祭の 模擬店『招福亭』です。
 新入生のみなさん、入学おめでとうございます。これから四年間、あるいはそれ以上この東広島キャンパスに通われるわけですが、この東広島地区で危険なものを列挙してみましょう。群れる犬、群れる族、群れる車、群れる雪、群れる酒、まぁそんなものでしょうか。ここ東広島キャンパスは自然にめぐまれ、日が沈んでしまうと群れでもしないと寂しくて生きていけないのかもしれません。イヤな面ばかりをあげましたが、それらにさえ気をつければ安全に快適に生活できるでしょう。これから四年間、楽しい大学生活を送ってください。



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