理学部
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人類の幸福な未来を築く理学を
理学部・理学研究科長 久保 泉
新入生の皆さん、おめでとうございます。さぞや新しい大学生活に胸を膨らませておいでのことでしょう。 この賀茂台地への移転が完了して、原田学長の御努力で、美しく整備されたキャンパスに皆さんを迎えることができ、大変嬉しく思います。大学だけでなく、西条の町も学生の街としての機能を充実させてきており、学生生活を支えてくれるでしょう。 理学は、万物の理を研究する学問です。すなわち、ものごとの本質は何かを探求することが目的なのです。皆さんが選んだ理学部では、そのための基礎的な力を修得できるような教育を行っていますが、それを完成させるのは皆さん自身であることをしっかり心にとめておいてください。 今、理科離れの危機が話題になっていますが、それは私たちの未来に重大な問題を投げかけています。十九・二十世紀の科学技術が、人類に幸福をもたらすと同時に破滅の危険を内蔵しながら発展してきていることが、若者を理系に背を向けさせる原因のようにも言われています。 しかし、私たちは現在持っている科学技術を捨てて、原始の社会に戻ることはもはやできません。そのように、前進するしかないのは、人類がプロメテウスから火を与えられたときに生じた原罪とも言えましょう。 私たちは後ろ向きではなく、人類が真の幸せをつかみとれるように科学技術を高めていく必要があります。そのためにも、皆さんの理学に対する情熱に期待することが大きいのです。 頑張ってください。 |
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卒業後の進路を見据えて
理学研究科化学専攻博士課程後期三年 山下 誠
まず、大学院への進学状況ですが、約八十人の同級生のうち、四十人が博士課程前期へと進学しました。さらに博士課程後期へと進んだのが僕を含めて、四十人のうち五人程度です。 就職先別ですと、メーカーなどでの研究、開発職、公務員や教職などが主ですが、マスコミなどに行く人もおり、非常に多岐にわたっています。 皆さんは厳しい大学入試を終えられたばかりですが、このような卒業後の進路まで見据えて、自分を鍛えるため、入学直後の現在から大学という環境(図書館、生協の書店には専門書がうなっています。先生方も僕たちの質問には丁寧に答えてくれます)をフルに活用して時間を有効に使ってください。 |
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入学おめでとうございます
平成十三年三月 理学部生物科学科卒業 三木 理恵
私が四年間の大学生活を振り返ってみてアドバイスできることは、やりたいことは、できるときに全部やってしまえということです。大学は高校とは違って、不安になるほど自由です。その自由をどのように使うかは、全て自分の腕一つです。ぼんやりしているうちに卒業してしまって、自分はこの四年間何をしていたんだろうなんて後悔しないように、内容の濃い有意義な大学生活を自分から創っていってください。 |