文学研究科
新しい酒を!

文学研究科長 頼 祺一

 新年度からの大学院講座化で、新しい皮袋を用意した。学問の伝統を踏まえ、二十一世紀の人類の負託に応える、といえばオーバーな表現だが、基礎的学問を重視しつつ、さらに総合化・体系化の可能性を追求するということである。それはひとえに院生諸氏の情熱に期待されるところが大きい。気分を一新した教師と院生とが一体となって、新しい酒を新しい皮袋に盛りたいものである。


 2001年4月から広島大学大学院文学研究科は,図のように,従来の14専攻28研究分野(=講座)を1専攻5分野(7基幹講座1協力講座)に組織替えします。これまでの伝統と実績を踏まえて,新たに総力をあげて「人間学の復興」という課題に取り組むためです。従来の研究分野を5教育研究分野に統合し,それぞれの得意な領域を広い視野からとらえて伸ばす一方,総合人間学講座を新設して,専攻全体を俯瞰し,方向づけを図ります。



広大フォーラム32期6号 目次に戻る