医学系研究科
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新入生の皆さんへ
病理系専攻博士課程二年 倉岡 和矢
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。 皆さんもご存じのように医療界は世間の評判や経済面においても大変厳しくなってきています。また、医学の進歩は著しく、昨年度卒業したばかりの私も全く耳にしなかったようなことが講義で教えられていたりします。従って、学生時代に身に付けておくべき知識は急速に増えつつありますが、勉強は机についてするだけでは面白くありません。自分から求めて、いろいろな人や書物、場所などに接することで視野が広がり面白くなると思います。また、卒業して医者、研究者として生き延びていくためにする勉強だけでは少し寂しいかもしれません。クラブ活動等も通して、いろいろな世界を持つことは大事だと思います。一つのことに行き詰まるのはよくあることですが、そんな時、別の世界を持っていることは大なり小なり何らかの支えになるものです。いずれにせよ、常に楽しさを見つけるようにしていただきたいと思います。何をするにおいても面白さを見つけるためには努力が必要です。 と、私なりの考えを書かせていただきましたが、いろいろなその人なりの学生生活があり、どれがいいというものではないでしょう。試行錯誤しながら自分なりの道を見つけていってください。くれぐれも健康には気をつけてください。 |
医療人として心に留めておいて欲しいこと
保健学専攻博士課程後期三年 林 由紀子
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは今、長い間の苦労を乗り越え、念願の大学生活の始まりに大きな期待と少しの不安を抱えていることと思います。 皆さんが選びこれから歩んで行く道は、医療・保健という専門分野です。これからの大学生活は、今後臨床で患者に提供する医学の専門知識や技術を習得するのに多くの時間を割くことになるでしょう。しかし、ここで私が皆さんに伝えたいのは、専門知識や技術を習得することだけで終わらないで欲しい、ということです。もちろん適切な治療を行うために、多くの正しい知識は必須です。しかし将来の皆さんの仕事は対人間の仕事です。なんらかの理由で苦痛をともなう患者の気持ちを、少しでも理解しようという姿勢のみえる医療人になってください。そのためにも同級生や師、あるいはサークル仲間と深い人間関係を構築し、相手の気持ちが分かる人になられることを願っています。 |