生物圏科学研究科
二十一世紀は生物圏科学の世紀です

生物圏科学研究科 副研究科長 堀越 孝雄

 わが広島大学生物圏科学研究科に入学された諸君、おめでとう、ようこそ。
 二十一世紀は、人類が、地球表層の限りあるスペースと資源を有効に利用しながら、自然界の絶妙な調和の仕組みに学び、自然とヒト、あるいはヒト同士が、グローカルレベルで、共に思いやりつつ、永続的に生きる道を切り開き、その道を歩まなければならない世紀でもあります。
 この課題は、まさにわが生物圏科学研究科創設の理念そのものであり、それだけに諸君の肩にかかる期待は大きく、責任も重いものであります。
 新入生諸君が、入学に際しての初々しい期待と希望を忘れず、志を高く持し、自らに課せられた使命を果たすべく、前進されることを熱望しています。

新入生への思い

生物生産学専攻長 今林 博道

 入学おめでとう。さまざまな想いで入学されたことは承知していますが、教官サイドからすると、思いはただ一つ。「教官を有効に利用する」という願いである。それは、消極的な行動、例えば講義・ゼミのようにあらかじめ設定された時間内での応答ではなく、研究を進める際や雑談でも結構、面前での積極的アタックを示して欲しい。英国の箴言(左記)で述べられているように、求めずんば血肉とならないことを、最近の教育風潮から常々感じる次第です。変化・改革は、大学だけにあるのではなく、むしろ諸君の意欲にあると確信します。
" You may lead a horse to the water but you cannot make him drink "




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