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文学研究科の課題
文学研究科長 頼 祺一
そのために、従来の細分化した専攻と研究分野を再編・統合して人文学一専攻とし、五つの教育研究分野と七基幹講座・一協力講座にしました。四年前に改組して人文学科一学科となった学部教育もこの体制で一層充実させます。 広島文理科大学の文系学科を母体とし成立した文学部は、一九五三年に大学院文学研究科を設置しました。文学研究科は哲学・史学・語学文学の基礎的・理論的研究で学界をリードするとともに、多くの人材を社会に送り出してきました。 以来半世紀が経ち、世界情勢の変化、国家や社会の制度疲労に対応するために様々な改革が試みられ、教育という最も重要な部分にも試行錯誤が繰り返されています。これで良しということはありません。文学研究科は伝統を踏まえつつも、社会の変化に対応し、新しい時代と制度にふさわしい教育研究を行って国民の負託にこたえ、その成果を世界に発信してゆかねばなりません。 私たちの研究科は"人間"にかかわる研究と教育をする"場"です。たやすいことではありませんが、歴史や伝統を踏まえて、将来展望を開くような"場"にするべく教職員・院生・学生一丸となり、着実に歩んでゆく覚悟です。
二十一世紀の教育モデルの探究
教育学研究科長 利島 保
二十一世紀の工学の拠点へ
工学研究科長 佐々木 博司
平成十三年度から工学研究科は大学院講座化され、従来の八専攻から五専攻体制へと改組しました。また、大学院講座化という用語は一般にはなかなか理解しにくい言葉ですが、旧帝大への予算二五%増し付きの大学院大学化を重点化と呼んでいる関係で、予算増の伴わない大学院大学化を意味します。 一九七六年における博士課程設置から二十五年後の大規模な改組であり、これを機に大学院教育の質的向上、ならびに研究ポテンシャルの一層の向上を目指して努力する予定です。改組の目的、概要、期待される効果について図示します。今年度入学された皆さんも希望に燃えて励んでください。
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