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あなたもボランティア活動に参加しませんか?

広島大学障害学生就学問題検討部会
(座長:利島保)

文・委員 佐野眞理子
(Sano,Mariko)
総合科学部教授




和やかに歓談するボランティア学生たち
 本学では,身体に障害のある学生が,就学および生活をしていく上での物理的,心理的,社会的な障壁を取り除くバリアフリー・キャンパスをめざした支援活動が続けられています。
 現在,10数名の障害のある学生が在籍しています。視覚障害,聴覚障害のある人たちや,移動に車椅子を必要とする人たちは,皆さんのちょっとした手助けで,大学で勉強するのがとてもスムーズにいきます。
 ボランティア活動に興味のある方は,ぜひ,「ボランティア活動室」に来てみてください。

「ボランティア活動室」ってどんな所?

○ボランティア活動の情報室

 すべての学生が共に学ぶことをめざして、全学的な支援活動の拠点として、総合科学部事務棟二階に、「ボランティア活動室」が設置されました。「ボランティア活動室」には、情報支援コーディネーターという職員の方がいて、ボランティア活動の内容や、やり方を詳しく教えてくれたり、学生同士の連絡や調整をしてくれます。障害のある学生のためのボランティア活動には、例えば、講義の要約筆記をするノートテーク、データ入力や、自動点字訳を行うパソコン作業、教室間の移動や、生協での買い物や食堂へ同行する学内移動の補助などがあります。近いうちに、「ボランティア活動室」のホームページも立ち上げる予定です。

○情報機器による支援室

 パソコンやデジタル機器の活用は、情報上のバリアフリーを実現する手段として最も有効であるとされています。「ボランティア活動室」には、障害に対応したコンピュータや、ボランティア活動に必要な機器類がそろっています。教員も、障害のある学生のための教材作りに、「ボランティア活動室」を利用しています。

○交流室

「ボランティア活動室」の最も重要な機能は、障害のある学生、教員、事務職員、ボランティア学生・院生の交流の場になっているということでしょう。作業の合間に、お茶やコーヒーを飲みながら、歓談したり、時には、熱っぽいディスカッションになることもあります。ボランティア活動という共通の目的のために集まった人々の、学部や年齢の違いを超えた様々な出会いがあります。気軽に立ち寄ってみてください。また、「ボランティア活動室」主催のクリスマス交流会やパーティも開かれます。

ボランティア活動って、誰にでもできるの?

 支援のためのボランティア活動は、初めてという人たちのために、研修会や説明会が随時開かれます。「ボランティア活動室」には、活動のマニュアルやビデオもそろえてあります。平成十三年九月に集中講義として、「障害者支援ボランティア概論」(教養的教育個別科目B群二単位)が開かれ、障害に関する基礎知識と支援技術の概説をします。ボランティア活動を行って、「単位」を取得することも可能です。「障害学生支援ボランティア実習A」(二セメ)、または、「障害学生支援ボランティア実習B」(三セメ)(教養的教育個別科目B群、各一単位)があります。この実習は実際に障害のある学生の支援をすることをその内容としています。支援の実習は半期を通じて行い、自分の空きコマを利用して行います。また、ボランティア活動の実績に基づいて、社会貢献活動証明書を得ることもできます。

「できる時にできる事を!」をモットーに、皆さんの積極的な参加をお待ちしています!

(注):学年は前期(四月一日から九月三十日まで)と後期(十月一日から三月三十一日まで)の二学期に区分され、一年次前期は一期(一セメスター)、後期は二期(二セメスター)、二年次前期は三期(三セメスター)、後期は四期(四セメスター)等で表します。

障害のある学生のためのボランティア活動に関する問い合わせは,情報支援コーディネーターまで。

○場所:「ボランティア活動室」(総合科学部事務棟2階)
○電話&ファックス:0824-24-6324
○電子メール:friends@hiroshima-u.ac.jp

(ボランティア活動の申し込み用紙は,各学部の教務係または学生係にあります。提出も同じ場所です。)



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