低温センター
http://home.hiroshima-u.ac.jp/crc/
低温センターは、低温科学研究・教育の支援と低温科学研究・技術開発の推進を目的に、昭和六十三年学内共同教育研究施設として設置されました。国内の大学でも珍しい省令施設としての認可を受けています。
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低温センターでは、目的とする低温科学研究・教育の支援のため、日夜、額に汗して頑張っています。低温センターといえば、私たちをはじめ、皆さんは、無機質で冷たいイメージをお持ちかもしれませんが、さにあらず、職員の方々は温かく私たちを出迎えてくださり、無知な私たちの質問にも長時間にわたって、誠意を持ってお答えくださいました。低温での実験に欠くことのできない冷媒である液体ヘリウムおよび液体窒素の安定供給が主な任務であるとのこと。さらに極低温X線回折装置など、各施設の説明までしてくださいました。 * * *
中でも興味を引いたのが、以前から学生の噂になっていた、広大中に張り巡らされた地下道でした。この地下道はかなり広い空間で、ヘリウムガスを回収するための管などが通っており、また電線も通っているということなので、通勤や通学には利用しない方が賢明かもしれません。 * * *
日々、低温科学研究が安全かつ円滑に行われているのは、職員の方々の努力の賜物であり、その恩恵を受けることのできる私たちは、かなり恵まれた環境にいるといえるでしょう。 この記事は、佐野正吾・山口和樹(ともに理学部地球惑星システム学科四年)が、低温センターの中道功先生をお伺いし、取材したものです。
教育開発国際協力研究センター
http://home.hiroshima-u.ac.jp/cice/
Q 教育開発国際協力研究センター(CICE)はどのような活動をされているのでしょうか
A このセンターは、平成九年に設立され、アフリカ諸国を中心とする発展途上国の教育分野に関する研究をしたり、人材を派遣し協力したり、セミナーやシンポジウムなどを開催しています。また、教育協力関連の情報を収集し、Webサイトやインターネットなどを通じて公開しています。
Q では、支援の方法はお金ではないのですね
A お金を援助するのではなく、人材を派遣し、人を育てるという形で国際協力しています。立派な施設や道具があっても、使い方がわからなければ意味がありません。教師の教育技術を向上させることが必要です。センターの活動で学んだ人が自分の国、地域でまた新しい人を育てる、そういう形で活動が広がっています。
Q このセンターはどこにあるのですか
A 東図書館の一階と大学会館の南、国際協力研究科のワインレッドの建物六階にあります。国内外から毎年たくさん、教育に携わっている方がこられるんですよ。
Q センターの活動を通じて強く感じられていること、また活動の効果はどうでしょうか
A お互いに学び合うことが多く、また、感動することも多いんですよ。外国から来られる方は、自国の教育に関する問題意識や知識などが年々高まっています。
この記事は、土居綾子(教育学研究科M1)、尾上大悟(学校教育学部三年)ほかが、CICEの石井眞治先生(センター長)、黒田一雄先生をお伺いし取材したものです。
広大フォーラム33期3号 目次に戻る