新疆師範大学は、中国新疆ウイグル自治区のウルムチ市に位置しています。1987年12月に国務院が許可して成立しました。以来順調に発展し、多くの学部を持つ総合大学となっています。
現在は7つの研究科があり、修士の学位を授与しています。その下には19の学科があり、約4,000人の学部学生がいます。87の研究室があり、設備資産の総額は1,000万元(約1.4億円)にのぼります。図書館の所蔵は60万冊です(ちなみに、広島大学東広島キャンパス中央図書館の蔵書は200万冊弱)。また研究センター1、研究所4、研究部門13が大学に付属しています。
学生はふつう週に20時限くらいの授業を受け、先生は6時限くらいの授業をします。1クラスの学生数は28〜30人です。学生の男女の比率は半々というところです。授業に使う言葉はウイグル語と漢語ですが、モンゴル文学・言語専攻ではモンゴル語です。
私の専門は物理ですので、物理の教育内容について紹介します。学生は学部課程の前半で「普通物理」、後半で「理論物理」と「近代物理実験」を履修します。普通物理の内容は力学・電磁気学・熱力学・光学・原子物理学で、実験も含んでいます。理論物理の内容は理論力学・電動力学・統計力学・量子力学です。
「新疆師範大学学報」をウイグル語と漢語で出版しています。国際交流も盛んで、毎年留学生を受け入れています。
大学院先端物質科学研究科 ビーム物理学研究室
アリフジャン・ザィティ
(2000.10〜2001.10まで客員研究員として滞在)
アリフジャン・ザィティ
(2000.10〜2001.10まで客員研究員として滞在)