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特集 新入生の皆さんへ
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勉 学 |
大学での学びは、これまでの勉強とは異なり、新入生の皆さんは戸惑うことが多いかもしれません。これまでは、ある問題に対しては必ず一つの答えが用意されることが多かったかもしれませんが、これからはそれがないことも、あるいは複数存在することもあります。まずは、先生や先輩方からのメッセージをお伝えします。
各学部・研究科の先輩から
新入生へのメッセージ
ご入学おめでとうございます。
新しい生活に戸惑いを感じながらも、これからの生活にいろんな希望を持っていることと思います。その希望を実現できるかどうかは自分次第です。高校までと違い、受け身でいるだけでは悉くチャンスを逃してしまいます。自分から動くことは多少勇気のいることでもありますが、その勇気に見合うだけの、あるいはそれ以上の結果を得ることもできると思います。失敗をおそれず、何事にも積極的に取り組んで、有意義な大学生活をおくってください。
(総合科学科四年 梅本 珠希)
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今まさに始まった大学生活に期待も不安も抱かれていることでしょう。これから皆さんは高校の時より多くの自由な時間を手にされるはずです。勉強以外にも自分の興味のあることに挑戦してみて下さい。本をたくさん読んだり、将来留学を考えている人はそのための勉強をしたり、留学生と交流を持つのもおもしろいでしょう。皆さんが素敵な大学生活を過ごされますように!!
(人文学科四年 金井 美穂)
私は今、英語教師になるために勉強しています。専門の授業では、英語の指導法・英語学・英米文学などをじっくりと深く学んでいますが、先生の話を一方的に聞くだけでなく、演習などの参加型の授業を通して学べるのでとても楽しいです。英語コースのみならず、どのコースでも専門を学ぶためには幅広い教養(例えば、心理学・宗教学・文学の知識)が必要不可欠となるので、一年次に興味ある分野を広く学んでおくことも大切だと痛感しています。
(第三類(言語文化教育系)三年 北 博美)
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今、学生生活に描かれている夢は多いと思います。
私は旅行が好きで、色んな国に行き、そのために英語を勉強し、他方でサークル、ゼミ行事そしてバイトにも精を出すという、忙しい毎日を送っていました。それでも授業にはきちんと出席して、時間を作ってはノートを整理し、復習だけは心掛けました。これは後の公務員試験でかなり役に立ちました。
学生生活は、研究テーマも含めて自分でいくらでも自由に設計できます。やってみたいことはとにかく実行し、存分に楽しんで下さい。
(平成十四年三月 法学科卒業 立川 珠希)
大学生にはたくさんの時間があります。この時間をどう使うかは本人次第です。専門知識を深めるのはもちろんですが、サークルに入って仲間たちとコミュニケーションをとったり、彼らをまとめていったりするのも勉強だし、旅行をしてさまざまな世界を知るのも勉強だと思います。
勉強というのは、知識はもちろん、精神面でも豊かになることを目指すものだと思います。積極的に行動する人や進んで新しい物事を知ろうとする人は、この大学四年間できっと大きく成長していくでしょう。
(経済学科四年 菅 真奈美)
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんは「風化」という現象を知っていますか?「風化」とは、岩石や鉱物が、周りの環境の影響を受けて、色・形・化学組成などが変化し分解されていく現象です。この現象は世間では「劣化」というような意味で使われがちですが、本来は岩石自体が環境に適応していく「進化」なのです。
これから大学生という新しい環境の中で生活するわけですが、良い意味で「風化」していって下さいね。楽しい大学生活を!
(地球惑星システム学科四年 藤原 千香子)
新入生の皆さん入学おめでとうございます。今は長かった受験期をぬけて、一緒に気もぬけている時期だと思います。しかも興味あって入ってきた大学なのに、それとは関係ないことばかり勉強しなければならないし。でも、専門の勉強は三、四年になってしまえば嫌なほどできます。今の自由な、自分の好きなことが出来る時間を大切にして下さい。バイトだけの毎日じゃさみしいですよ。今のうちだけです。いろんなことを体験して、楽しい毎日を送って下さいね。勉強も忘れずに!
(保健学科四年 谷口 美紀)
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。いきなりですが、後輩に勉学面のアドバイスがあるとしたら、以下の三つでしょうか!?
・授業には出ましょう。(授業に出ないと得る知識はゼロなので、取りあえず参加しましょう!)
・自分の授業で取ったノートがあれば、試験の時の一番の助けになります。
・クラスの横のつながりを大切にしてください。
果たして私が実践していたかと聞かれると・・・。どうか皆さん勉学に励みつつ、楽しい大学生活を送ってください。応援しています。
(歯学科六年 西沢 祐香子)
大学は自分のやりたい事がなんでもできる場所で、人生で一番熱い時間を過ごすことができます。ここで忘れてはいけないのは、勉強するにしても自分を成長させるにしても自分次第ということです。これされ忘れなければ大学生活はものすごく楽しいものになりおのずと一生涯つきあえる友達ができるはずです。新入生の皆さんが今持っている期待や不安を原動力に変えて楽しく充実した大学生活を送れることを願っています。
(平成十四年三月 第二類(電気系)卒業 阿部 達也)
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
大学の講義を受ける上で一番大切なことは、学ぼうという意志を持つことです。同じ講義を受けるのでも、ぼーっとして過ごすのと、先生の説明にしっかり耳を傾けるのとでは、理解度に格段の差がつきます。難しい内容であるほど、自分の目や耳を通して学び、自分で考えることが重要になります。講義に対して受身になるのでなく、様々な分野から積極的にたくさんのことを吸収してください。
(生物生産学科三年 松原 杏子)
ようこそ文学研究科へ。ここでは、日本だけでなく世界をフィールドとした研究が目白押しです。どのフィールドで何を研究するにせよ、とにかく現地に行き、そこの空気を全身で感じて下さい。すべてはそこから始まると思います。文学を机上だけで勉強してしまうのは魅力半減です。大学院では学部生の時ほど講義数が多くない分、自分の時間が増えると思います。その増えた時間をより行動的に使ってみるのはどうでしょうか?
(人文学専攻博士課程後期二年 杉下 一郎)
大学院教育学研究科 |
「教育の先端的研究をめざして」 |
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。多くの希望や夢を胸に抱かれていることと思います。教育学研究科は、博士課程前期八専攻(十三専修)、同後期三専攻があり、教育の価値や方法、学習や人間行動のメカニズム、カリキュラムや教材開発等の先端的研究が行われています。皆さんもすぐに実感されると思いますが、これらの研究を支えているのは充実した学びの環境です。この恵まれた環境の中で共に頑張っていきましょう。
(科学文化教育専攻博士課程前期二年 吉川 明子)
大学院社会科学研究科 |
「社会科学研究科へようこそ」 |
ご入学おめでとうございます。社会科学研究科では、より深い知識を得るために学部からそのまま大学院へ入学してきた学生や、仕事を抱えながら大学へ通っている社会人の方など、非常に様々な社会経験を積んだ人達が集まり、それぞれの目的をもって日々研究活動に励んでいます。
大学院生活で一番大事なことは、「何を研究したいのか」ということを自分の中ではっきりさせることだと思います。みなさんが有意義な大学院生活を送られることを願っています。
(経済学専攻博士課程前期二年 坂口 学)
大学院理学研究科 |
「広島大学理学研究科にようこそ」 |
平成十二年度には、理学部、理学研究科の改組・再編(重点化)が実施され、より大学院主体へと移行いたしました。これに伴い、広大なキャンパスには、幅広い研究と各分野の附属教育施設や研究設備が十分に整えられております。同時に、我々学生はこういった設備を存分に利用できる環境にあり、最先端の研究に取り組めるのは非常に大きな特徴であると思います。また、施設だけでなく、学生、教官の皆様も最先端?の精神を持ち合わせた方が多くとても刺激的な生活を送ることができました。望めば望むほど面白い研究ができると思いますので、期待に胸躍らせてがんばって下さい。
(平成十四年三月 地球惑星システム学専攻 博士課程前期修了 藤田 大)
先端物質科学研究科の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。学部生の時とは違った、新鮮な気持ちでこの日を迎えられていると思います。これから始まる大学院生活では、学部時代よりも、個々人の主体性の有無が強く問われます。例えば演習等の授業では積極的に発言することが求められます。研究活動にも当然そのような姿勢が求められます。それぞれが目的意識を持ち、有意義な大学院生活を過ごせるよう、共に頑張っていきましょう。
(量子物質科学専攻博士課程前期二年 笹川 哲也)
新入生の皆さんご入学おめでとうございます。これから皆さんは自分が掲げる夢に向かって、より専門的な知識を求め勉学に励まれる事と思います。しかし、それと同時に内容も高度となり、わからない事も増えてくると思います。また、大学院に入って初めて習う事もあるかと思いますので、そのような場合には先輩の元を訪ね、質問してみるのも良いかと思います。私も出来る範囲で助けになりたいと思いますので、いつでも訪ねてきて下さい。それでは良い大学院生活を過ごして下さい。
(大学院医学系研究科 臨床薬学系専攻博士課程前期二年 大松 秀明)
大学院医歯薬学総合研究科 |
「今年、大学院に入学される皆様へ」 |
早いもので大学院に入学して三年の月日が流れ、最終学年を迎えることになりました。思えば三年前のこの時期、大学を卒業して新たな道へ進むことへの期待と共に大学院で行う研究などに対する不安を抱いていました。新入生の皆さんも同様な心持ちでおられるのではないでしょうか。
これからの大学院での生活は臨床、研究を共にする忙しい日々になるとは思いますが、大学院でしか学ぶことができないことが多々あります。また仕事を通して多くの先生方とすばらしい人間関係を築くことができると思います。有意義な大学院生活を送り、この間に得たことをその後の人生に役立ててくれることを期待しています。
(大学院歯学研究科歯学系博士課程四年 河野 信也)
このたびはめでたく広島大学大学院工学研究科へご入学、誠におめでとうございます。
将来の目標をしっかりと見極め、これからも勉強に励まれることでしょう。前期一年目は授業も多く毎日が忙しく過ぎていくと思います。しかし、その中でも、研究活動、バイトなどいろんなことをしていかなくてはなりません。ですから、計画を立て何事も余裕を持って行動してください。皆様が有意義な生活を送られることを祈念しています。
(機械システム工学専攻博士課程前期二年 藤原 一彦)
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。いよいよ大学院生としての研究生活が始まりますね。”研究は情熱だ”こう言った先生がいます。皆さんも、自分の研究に情熱を持って取り組み、充実した毎日を送れる様、自分自身を奮い立たせて欲しいと思います。二年という短い時間の中でどれだけのことが学べるかは、皆さんのやる気にかかっています。少しでも学びたいと思った知識欲を、時には食欲、睡眠欲を忘れてしまうほどに満たしてみてはどうでしょうか。
(生物資源開発学専攻博士課程 後期一年 梅村 佳美)
大学院国際協力研究科 |
「さがしものはなんですか?」 |
IDEC(大学院国際協力研究科)は、様々な国の人がそれぞれのバックグラウンドをもって「国際協力」という理念のもとで研究を深めるために集まっている空間です。そして、すでにあなたもその一人。限られた時間の中で、この環境をどう生かすかはあなた次第です。今抱いている探求への情熱を失わず、素晴らしい出会いを通じて、研究においても人生においても、あなたにとって大切な何かを発見して下さい。その発見の種は”どこか”にあるのではなく、あなた自身の中にあるはずです。
(教育文化専攻博士課程後期三年 辰己 佳寿子)
広大フォーラム33期6号 目次に戻る