新入生のみなさん、こんにちは。図書館は好きですか?
本を読むのは嫌いでも図書館が嫌い!という人はあまり見かけません。それは、図書館には本以外にもいろいろな要素があるからですね。
授業が休講になって時間が余ったらAVブースでビデオやCDを鑑賞するもよし、新聞も数十紙購読していますから、毎日通って新聞を読むもよし、新しく入った雑誌を定期的に読みに来るもよし。静かで落ち着けるから行く(冷暖房もあるし)という人ももちろんいるでしょう。図書館では、そういう「ちょっと図書館でも行こうか」という人を歓迎しています。
そうやって「とりあえず」図書館に来てみると、大学の図書館は、今まで皆さんが経験してきた図書館とはひと味違うものであることに気づくと思います。
まず建物が大きい。そして数十人の専任スタッフが十数のセクションで働いています。それから蔵書数の多さ。広島大学には三百万冊あり、図書館ではその六割を所蔵しています。それだけではなく、大学図書館には強力なネットワークが存在します。広島大学にない文献は、国内の大学や機関のみならず、海外の大学や機関からでも入手できます。図書館は、世界中の情報や文献に手が届く窓口なのです。よく「大学における図書館は、その教育研究機能の中枢である」と言われますが、これがその所以であると言えます。
若い世代の活字離れが叫ばれる昨今ですが、毎日、図書館でどっさりの貸出本とどっさりの返却本を処理していると、みんな結構本を読んでいるんだなあ、と嬉しい気持ちになります。図書館には、毎日毎日読んでも、皆さんが卒業するまでには到底読み切れないほどの本や雑誌があります。そんな中から、皆さんの心にひっかかる、掻き乱す、役に立つ、どんな形でもよい、何らかの形で残る本を、これからの学生生活の中で一冊でも多く見つけてほしいのです。そして、レポートや卒論で文献が必要になったとき、あるいは調べものをしていて困ったとき、わたしたちは、「そうだ、図書館に行ってみよう」と言ってもらえるような図書館でありたいと思っています。
広島大学には、東広島キャンパスに中央図書館、東図書館、西図書館、霞キャンパスに医学分館、東千田キャンパスに東千田分室、と、四つの図書館と一つの分室があります。中央図書館は人文・社会・自然系、東図書館は工学、生物系、西図書館は一般教養系、医学分館は生命科学系、東千田分室は法学・経済系と、それぞれ蔵書構成に特色があり、その特色を活かして役に立つべく、みなさんの来館を待っています。
これからのみなさんの学生生活が有意義なものとなるように、ぜひ図書館と仲良くしてください。どうぞよろしく!