特集 新入生の皆さんへ
勉 学



パッケージ科目の三つの視角


文・前川 功一
(Maekawa, Kohichi)
広島大学副学長(教育担当)

 世の中が進歩するにつれ、社会はますます高度な専門家を必要とします。皆さんは入学された学部でそのような高度な専門的な知識を身につけようと、意欲に燃えていると思います。しかし専門分野が細分化され過ぎると視野が狭くなり総合的な判断力が(場合によっては常識的な判断力すら)失われかねません。知識が高度に専門化されるほど、幅広い教養が重要になってきます。広島大学では教養教育を「教養的教育」と呼んでいます。教養的教育の理念は、幅広い教養に支えられた豊かな人間性を培うことにあります。この意味は、知識そのものを習得するよりも知識そのものの意味を考え、人間の生活と人類の将来に知識をどう生かすかを考えてもらうことなのです。ですから受験勉強に慣れた皆さんの頭をかなり切り換えていただかなくてはなりません。また広島大学は国際社会に貢献する人材を育成したいと考えています。そのため、教養的教育の意味を良く理解してもらい、授業に臨んでほしいと思います。
 教養的教育はいくつかの授業科目から構成されています。それらは、教養ゼミ、外国語科目、情報科目、総合科目、パッケージ別科目、個別科目、スポーツ実習科目です。この中にパッケージ別科目という皆さんには耳慣れない科目があります。これは、教養的教育改革の中から生まれた、広島大学の教養的教育の特色を表す科目です。この科目は学習するテーマを明確にして多角的なものの見方を複数の授業科目を通して学んでもらうためのものです。授業科目は三つの視角(人間・価値の視角、社会・世界の視角、自然の視角)に分かれています。この講義を受けることによって問題を多角的に捉えながら総合的に判断する態度を身につけてください。恐らく皆さんは何気なく知っている知識が思いもよらぬ広がりを持っていることに驚かされるでしょう。
 パッケージ別科目は一つのパッケージに属する授業科目を履修することになります。どのクラスで授業をうけるのか、どのパッケージを学ぶのかは四月八日から教養的教育のホームページで(携帯端末でも可)確認することができます。是非授業が始まるまでに(四月十日から授業開始)確認して下さい。もし、ホームページで確認できない人は教務課教養教務係(総合科学部内)に来て下さい。
 教養的教育科目は自分から意欲をもって学習することが重要です。自分で学ばねば何も得られません。しっかり学習してください。


●教養的教育のホームページ
Web版  http://home.hiroshima-u.ac.jp/souka/kyomu/
iモード、Jスカイ版  http://home.hiroshima-u.ac.jp/souka/kyomu/i/
EZweb版  http://home.hiroshima-u.ac.jp/souka/kyomu/ez/index.hdml

●教務科教養教務係  → キャンパスマップ 



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