辛いものを食べて元気になろう!
文・デシ・エンダー・ウランサリ
(Desy Endah Wulansari)
日本語・日本文化研修生
(インドネシア出身)
インドネシア・ジョクジャカルタのベチャの風景
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私は半年前にインドネシアから日本に参りました。やはり日本は自分の国と違うところがいっぱいあると思います。
辛いものは元気になるよ!
まず食べ物ですが、日本の料理の味は薄いです。外で食べる時は、七味とか国から持って来たからしソースをかけないと食べられません。うどんとか生協で食べる時、こしょうや七味唐辛子を真っ赤になるまでかけて、レジのところに持っていくので、「これは何ですか?」といつも聞かれます。レストランでは、「七味をください」と頼むと、「あ、韓国の方ですか?」と聞かれます。インドネシア人も辛いものを食べるんですよ。辛いものを食べると元気になるんです。眠たい時、だるい時、ぼーっとしている時も目がさめて、シャキッとするし、暑い時にもっと熱くなって、汗もかいて、エネルギッシュになるんです。試してみてください。
交通規則は厳しいな
交通規則の厳しさと規律正しさにも驚きました。インドネシアには、日本よりたくさんの乗り物があります。ベチャ(三輪車で、乗客は前にのり、運転手は後ろでペダルを踏みます。写真を見てください)、馬車、オートバイ、車、バス・・・。インドネシアでは、バス停はあまり機能していなくて、みんな好きなところで乗り降りすることができます。十メートル間隔で止まることもよくあります。だからバスの料金はきっちり決まっていなくて、大体の距離をみて、料金を集める人が決めます。親しい人ならただになります。規則が緩やかなのは、悪いこともありますが、いいこともたくさんあります。
温泉は最高!
一番気になるのは、やはりお風呂のことです。インドネシアでは一般的にお風呂には入りません。普通の家にはお風呂は付いていません。お風呂に入る習慣がないからです。でも、お風呂がないかわりに、大きな水浴び用の水を溜めた浴槽が必ずあります。その水浴びの場所は、普通は家の一番奥の方にあります。時々家の外にもあります。田舎では、その水浴びの場所には、屋根もないし、壁も低く、木と木の間に隙間があって、気をつけないと、通りがかりの人に見られることもあります。この水浴びは、インドネシアでは、毎日二回くらい、朝と夕方にします。水浴びをする時間は、日本人のようにはかかりません。またインドネシアは一年中暑いため、お湯も使いません。もちろん、銭湯とか温泉みたいなところもありません。昔の人は、川で一緒に水浴びをしていましたが、今はそんなことはめったに見られません。そこで私は、せっかく日本に来たのだから、一度くらいは温泉に入ってみたいと思っていました。そしてついにこの春、松山に旅行に行った時に、温泉に入りました。生まれて初めてみんなでお風呂に入ったので、ものすごく恥ずかしかったです。しかも、お湯がとても熱くてたまりませんでした。結局、足しか入れられなかったです。でも、肌の色の違う留学生たち、そして地元のおばちゃんや赤ちゃんも一緒にお風呂に入って話を楽しそうにする光景を見て、いいなあと思いました。もし機会があったら旅行先の温泉に入って、また地元の人と話ができたらいいなと思います。
(原文・日本語)
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