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広大生が大阪府立大学で講義をしてきました
 ピア・サポート・ルーム
須納瀬 衛
(SUNOSE, Mamoru)
教育学部4年

石井 洋子
(ISHII, Youko)
平成14年3月教育学部卒業


学生が学生に講義?

 私たちは、ピア・サポート・ルームでボランティアとして相談活動をしているピア・サポーター(以下PS)です。先日、ピア・サポート活動の講義を依頼され、大阪府立大学に行ってきました。府立大学には社会福祉学部があり、そこで開講されている「ソーシャルワーク入門」という講義の一コマに招かれたのです。まず、なぜ私たちが講義をすることになったかということについて説明します。ピア・サポーターになるためには毎年十月から開かれるPS養成セミナーに出席しなければなりません。そこでは、ピア・サポートに関する講義、例えば、犯罪被害者相談、消費生活問題、障害学生支援、ソーシャルサポートについてなどのテーマで学内外の講師によって行われます。この講義を聞き、私たちはピア・サポート活動に、そして日常生活にも役に立つ、多くのことを学ぶことができます。養成セミナーでソーシャルサポートについて講義をしてくださった大阪府立大学の松田先生のお計らいにより、今回、府立大学で私たちが講義をさせていただけることになったのです。


相談活動のための資料づくりの場面

たいへんだったけど思い出深い講義体験

 私たちPSは学部生であるため、人前で講義などしたことがあるわけもなく、話す内容、時間配分など、先生方と相談しながら考えました。特に講義する内容には気を遣いました。なぜならば、私たちには守秘義務があるからです。相談を受けた相手が特定できるようなものは一切組みこまず、慎重に進めました。たった一コマの講義をすることがいかに大変かを実感しました。そして講義当日、一生懸命心を込めて作った原稿と、パワーポイントを駆使して講義をするためパソコンを手に、私たちは大阪へと出発しました。
 府立大学に着くなり、府大生になりすまし、学食で昼食をとって講義に臨みました。最初に驚いた事は、約八十名の学生さんが真剣なまなざしで私たちの話を聞いてくださったことです。私たちの講義は必ずしも、わかりやすく楽しいものではなかったと思います。しかし、真剣に私たちの講義を聞いて、ピア・サポート活動に興味をもってくださり、質問は三十分以上続き、終わった後も、個人的に質問してくださる学生さんがたくさんおられました。質問の内容も、さすがソーシャルワーカーを目指している学生さんだけあって、核心にせまるものが多かったように思います。例えば、広報活動の重要性や、PSの人数確保の問題、守秘義務の問題などがありました。私たちが月に一回行っている連絡会議でもよく話題にあがる内容ばかりです。今回の講義体験が、二年経ったピア・サポート活動をもう一度見直し、さらに良いものを作り上げていこうという動機づけになり、府立大学に私たちを呼んでくださった松田先生、いろんな感想や意見を寄せてくださった府大生さんには本当に感謝しています。

やって良かったピア・サポート活動

 二年間の活動から私たちが学んだことは本当にたくさんあります。仲間で支え合うことの大切さ、セミナーで身につけた知識、ロールプレイを通して身につけた傾聴技法などは私たちの宝物です。私たちはサポート活動を行っていますが、その一方で、私たちには多くの方々の支えがあるからこそ行えています。学内のさまざまな機関の先生方、職員の方、本当にありがとうございます。PSはより素敵なピア・サポート・ルームを作っていくために頑張りますので、これからもよろしくお願いします。そして、もっと多くの広大生さんにピア・サポート・ルームを知ってもらい、利用してもらいたいです。

ピア・サポート・ルーム
場所:西図書館3階
開室時間:月曜〜金曜 12:30〜17:00
ホームページ: http://home.hiroshima-u.ac.jp/peer/


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