留学生の眼(91)
日本での生活
文・リミノヴィチ, アンナ
(LIMINOWICZ, Anna)
日本語日本文化研修生
(ポーランド出身)
日本の生活を満喫!
ポーランドへの明るいメール
私はポーランドから来ました。ポーランドに両親、姉妹、友達みんなを残して、日本で新しい生活を始めました。すぐいろいろな国の友達がいっぱいできて、日本も楽しめました。
私は、毎日大学に来てすぐ、メールをチェックします。ポーランドからの、私の愛するみんなが送ってくれるメールを読んでいます。誰にも心配をかけないように、私も毎日「こんなものを見た!」「こんなものを食べた!」「こんなところに行った!」という明るい内容のメールを書いて送ります。
何でも勉強
日本に来て、まず嬉しかったことは、授業が少ないことでした。子どもの頃から、学校で勉強するのがつまらなくて、自分で一生懸命いろいろなことを経験したくて、研究を始めました。私は自分の目で見て、自分で経験しないと分からないことが多いのです。ですので、日本に来てからは、テレビを見たり、友達と話したり、マンガや小説など読んだりして、勉強をしています。また、JINGAIというサークルの友達のおかげで、日本人学生と話す機会がたくさんあります。そのサークルはよくパーティに留学生たちを誘って、国際交流を支援してくれます。
ものすごくいい勉強になるのは旅行です。あっちこっちに行って、歴史的に大切なところを見学し、日本文化が分かるようになりました。奈良とか、京都とか。そこは美しいだけではなくて、日本の心を伝える場所でした。ガイドブックや教科書などで見た奈良の写真は忘れやすいけれど、自分の目で見て、写真を撮ることで、絶対忘れない経験になりました。この一年間でもういろんな所を旅行したのに、まだ見たいところがたくさんあります。
後輩は大変
日本では、ものすごく楽しいことが二つあります。一つは弓道です。三ヶ月前、弓道部に入りました。その時、新入部員は一人、そして、外国人も私一人だけでした。しかし一ヶ月後、新入部員がどんどん増えて、七人になりました。弓道は弓を引いているだけではありません。後輩にはいつもいろいろな仕事があります。矢をきれいにふいたり、ホワイト・ボードに先輩の矢が当たった得点を書いたりします。最初、私は先輩後輩関係がめんどくさいと思いました。ポーランドとは違って、先輩は後輩に仕事をさせたり、先輩に対して敬語を使わせたりします。ポーランドでは先輩後輩関係は普通の友達関係と同じで、いつも仕事も一緒にしますし、敬語も使わなくていいです。でももう三ヶ月も経ち、私もだいぶそんなことになれてきました。弓道部に入ってとても幸せです。面白いスポーツですし、新しい友達ができて、本当に幸せです。
楽しいアニメ!
もう一つ楽しいのはアニメを見ることです。私はずーっと昔から、アニメーションに興味を持っていました。ポーランドではアニメーションは子どものものと思われています。でも日本では大人がアニメを見てもおかしいと思われなくて、アニメ・パラダイスみたいな国です。テレビや映画館などでよくアニメをやっているので、私はたくさんのアニメが見られます。悲しいときには泣き、面白い話には笑い、主人公がひどい目にあうとハラハラします。要するに、心から楽しめます。
ポーランドに帰る
私は、もうすぐポーランドに帰ります。ここまでの十ヶ月を大変楽しく過ごしました。友達ができましたし、美しいところにもよく旅行したので、私は大満足です。向こうで卒業したら、絶対ここに戻りたいと思います。みんな、私を応援してね!
広大フォーラム34期3号
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