地域共同研究センターは、広島中央サイエンスパーク内にあります。

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Q どのようなことを行っているセンターですか。

 私たちのセンターは、産(企業)学(大学)官(官公庁)が連携して地域産業界の技術開発および学術交流を推進する機関です。企業のニーズ(needs)と大学が有する種(seeds)をマッチングさせるコーディネーター的な活動をしています。また、センターには八つの実験研究室があり、実際に企業等との共同研究などを行っています。さらに、民間企業等からの技術相談や、学内の先生方が特許を取得するお手伝いもしています。

Q なぜ学内にではなく、サイエンスパーク内にあるのですか?

取材風景(左から白浜先生、夫津木さん、吉本さん)
 県内産業の高度化を支援する中核施設としての役割を持つサイエンスパークには、官公庁や企業の研究施設が多く集まっています。産学官連携が重要視されている昨今、それらの研究施設と積極的に連携・協力するために、このセンターはサイエンスパーク内にあるのです。

Q 広大の学生や、一般の方々が関われる機会はありますか?

 センターにある八つの実験研究室では、企業等と共同研究されている先生や民間の方が実験・研究を行っています。基本的には工学系の先生が多いのですが、医学部、生物生産学部、総合科学部の先生方も入居されています。それらの先生のもとで研究をしている学生もここで実験を行っていますが、その他の学生が訪れる機会は少ないかもしれません。一方、年に一回一般の方々を対象に、この施設がどういうことを行っているかを紹介する施設公開も開催されていますので、その時には地元の小、中、高生や市民の方々がたくさん来られます。

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 今回の取材ではこの他にも色々なお話を伺い、大学は地域社会が機能する上で重要な役割を果たしているということを改めて感じました。我々学生も二十一世紀を担っていく人間の一人としての自覚をしっかり持ち、社会に貢献出来るよう、自分自身をより向上させるために努力する必要があると思いました。

 この記事は、夫津木芳美、吉本麻衣子(ともに総合科学部一年)が、地域共同研究センターの白浜博幸先生をお伺いし取材したものです。



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