総合地誌研究資料センターは、文学部・研究棟の三階に位置しています。
* * *
Q このセンターではどの様な目的のもと研究が行われているのですか。
A
人間活動の舞台である地域を、文化・社会・経済・自然環境など様々な視点から捉え、それを総合的・実証的に描き出すことを目的として研究を行っています。こうした取り組みは、現実的課題の理解・解決には欠かせないものです。また、地誌・地域情報の提供も本センターの重要な役割です。
総合地誌研究資料センター(文学部3階)
鍬塚先生(右)にGISについて質問する吉岡さん(左)と有川さん
Q 具体的にはどのような活動をしているのですか。
A
広島大学で長年培ってきたインド調査のノウハウを基盤としつつ、グローバル化が進む中でインドの都市や農村がどのように変化しているのかを、現地調査を踏まえ研究しています。その成果は出版物の刊行を通じて公表しています。それと平行して、資料収集・情報解析にも力を入れています。インドを中心とした南アジア諸国に関する資料では西日本最大級の規模を所蔵していますし、調査などで収集した資料をデジタル化したり、GIS(地理情報システム)を導入したりしています。これによって、地誌・地域情報の分析をスムーズに行うことができます。
Q 学生がこのセンターを利用することはできますか。
A
本の貸し出しやGISの利用も可能です。個人では収集が困難な情報を集める際のサポート的役割を果たすことができると思います。ぜひ利用してみて下さい。
* * *
今回の取材で、情報技術の進歩に合わせて常に新しい研究手法の開発に努め、世界に目を向けた研究を継続的に行っているセンターの存在を知り、とても刺激を受けました。また、非常に丁寧に説明していただき、地誌・地域研究について様々なことを知ることができました。地域理解のために、このセンターを訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事は、有川真理、吉岡侑美(ともに文学部三年)が総合地誌研究資料センターの鍬塚賢太郎先生をお伺いし取材したものです。
広大フォーラム34期4号
目次に戻る