五十年史編集室だより(21) |
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卒業式の変遷
卒業式の会場は、その後広島市公会堂、広島県立体育館、広島郵便貯金会館ホール、広島県立体育館、広島サンブラザホールと場所を変え、1994年からは東広島運動公園体育館で開催されています。1968年から三年間は、大学紛争のため全学統一の卒業式が開催できず、学部や研究室ごとに分散卒業式が開かれました。1981年からは、大学院学位記授与式も卒業式と合同で行われるようになりました。
式次第の面でも、国歌奏楽・演奏(1959・60・2000年〜)や国歌斉唱(1961〜?年)が行われる、大学歌奏楽(1958〜60年)・大学歌斉唱(1961年〜)が行われる、来賓祝辞が無くなる、といった変化が見られます。国歌斉唱・来賓祝辞が行われなくなった年次については、関係文書が廃棄されてしまっているため確定することが困難ですが、大学紛争期以降には行われていません。また、紛争期以降は、学生服姿の卒業生は見られなくなり、振袖・袴姿の女子学生も多くなりました。
第五十期「平和の戦士」
原田康夫前学長は第50期生の入学に際して、「広島は21世紀になりましても世界の平和の原点です。皆さんは原爆の廃墟から今日の姿へ50年かけて発展してきた広島大学で勉強するのです。いかに世界平和が人類のため、世界のため、地球のために必要かを学習していただきたいと思います」というメッセージを送りました。3月23日、業を卒え、広島大学の理念である「平和を希求する精神」を身につけた「平和の戦士」たちが、広島大学を巣立っていきます。
(菅 真城)
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