◎特集について
 最近、UI(ユニバーシティ・アイデンティティ)という言葉が時々見られるようになりましたが、その実態はまだあまり知られていないようです。34期4号(12月1日発行)では、今後の議論の材料を提供するためにUIの特集を組みました。「独立法人化に当たって、最も基本的な課題を扱われたよい企画であったと思います」、「UIを一過性のものとしないで、大学の経営戦略と一体で進める姿勢も評価します」、「変革してゆく大学というものを少なからず感じました」、「UIについてわかりやすく説明してくれており学生にも身近に感じれる内容だった。今後の母校の動きを考えるいいきっかけになった」など企画のタイムリーさが好評でした。一方で、「広大のUIとは具体的になんだろう。先生の文章以外からはそれは読みとれなかった」、「まとめとして何らかの指針と課題を示すべきだ」という辛口の意見もありました。今回の編集方針がUIについての解説・啓発という視点だったのでやむを得ないところですが、「UIを見出すことのむずかしさを感じました」、「未来の広大を予感させるようなUIが必要だと感じた」、「UIが広大組織構成員の力をひとつのベクトルに向かわせるものになればすばらしいと感じました」などの意識が喚起されたとすれば、特集の意義はあったと思います。また、案内パンフレットの制作コンセプトについては、「学部の個性があるということもUIであると思います」、「各学部の考え方の一端があらわれており、共通キーワードを見出し、UIの基盤にするというのもおもしろいと思います」という意見がありました。

◎興味深かった記事など
  興味深かった記事としては、多くのモニターが、議員インターンシップ(Student Project)、非営利組織論(開かれた学問)、発明・特許紹介をあげていました。フォーラム・ギャラリーは前号がギター、今号が印鈕と教員のコレクションを紹介していますが、「教員の多様性は広大の魅力」という意見がある一方で、「単なる趣味紹介」だという指摘もありました。「自著を語るのコーナーがないのが気になった」いう意見が数名からよせられ、このコーナーの重要さを再認識しました。今号から新企画として「小耳を拝借 学生リポーター通信」を始めました。これからも学生の様々な意見を誌面に反映させようと考えています。

◎表紙について
 34期は、表紙に学生のサークル活動をとりあげていますが、「表紙の写真がすごくかっこいい(裏表紙も含めて)」という意見が数名のモニターから寄せられています。3号から生協食堂などでの配布を始めましたが、表紙のよさが広大フォーラムの認知度を高めるのに一役かっていることがわかりました。 (H)


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