卒業生・修了生を送る言葉

卒業される先輩方へ
   割方 文子(わりかた ふみこ)

大島でのキャンプにて(筆者前列右端)
 大学の先輩というのは中学や高校のそれとは違い、とてもフランクで最初はその接し方に戸惑いを覚えました。しかし、親しみ易い雰囲気を持ちつつも、しっかりとリードされる時はされ、私たちが知らない、わからないことを色々と教えてくださいました。
 これは、建築グループの先生がおっしゃっていたことですが、「建築物の模型を作る技術は上から下へと伝えられながら向上していくものである」そうです。私は、これは模型技術だけでなく、他のことにも通じることだと思っています。なぜならば、私たちは先輩方がそのように接して頂いたことでそのことを知り、次に繋げていくことができると感じたからです。私たちはそのことに感謝するべきだと思っています。
 今春からは先輩方が社会の中での後輩になってしまわれますが、来春にはまた、私たちの良い先輩となってくださることを心から願っています。ご卒業おめでとうございます。

(工学部第四類(建設系)三年)


研究室の思い出
   菅野 充臣(かんの あつし)

研究室のメンバーと
(筆者後列左から4人目)
 ご卒業おめでとうございます。
 今ここで大学・大学院の生活を振り返るといろいろな思い出があり、入学した当時が随分懐かしく感じるのではないでしょうか。そんなたくさんの思い出の中でも、一番近いものは研究室のものではないかと思います。周りには同じ方向性を持つ「研究」という名の課題に取り組む仲間がいて、今までの学校生活とはまた一味違った趣があり、その少し特殊な空間で共に笑い、共に悩んだ時間は二度とは訪れないものであり、次の生活への大切な糧になっているはずです。僕は今その時間の真っ只中にいて、こうして筆をとる機会を受けて、その大切さを改めて実感したわけです。
 春からはお互いに別々の道を進んでいくわけですが、大学院で身に付けた力と、そこで得られた思い出を携えて、力強く歩んでいって欲しいと祈念しています。

(大学院工学研究科情報工学専攻 博士課程前期一年)


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