世界の大学シリーズ72

カンボジア王立農業大学 カンボジア

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RUA正門(ここから最も近い学部の建物までは歩いて10分以上もかかります。
キャンパスはただただ広い)
大学図書館入り口(日本万国博覧会記念協会からの寄贈施設:休みの日も学生が利用しています。学生はみんな気軽に話しかけてくれ、非常に明るく好奇心旺盛です。)
共同研究の打ち合わせ会議
(学長会議室にて:左列の左
から畜産学部長Dr. Chhum
Phith Loan, 学長Dr. Chan
Nareth、右列は我々の研究グ
ループ。正面にアンコールワ
ットの絵が掛けられています。
我々の後ろにはシアヌーク
国王・王妃の肖像画が掛け
られています)
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共同研究者記念撮影(畜産学部長室の前で:前列中央は畜産学部長、筆者は中段左)
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文・写真/西掘 正英

(NISHIBORI, Masahide)
大学院生物圏科学研究科
応用動物科学講座助手

 カンボジア王立農業大学(RUA : Royal University of Agriculture)は、1964年に農林水産省のもとに設立された王立大学の一つです。RUAは、首都プノンペン(Phnom Penh)の郊外にあり、農学部、畜産学部、農業工学部、森林学部、水産学部の5学部から構成されています。カンボジアは長期間の内戦と経済封鎖、ポル・ポト時代の知識人・教育者虐殺の影響、それに伴う国際社会からの孤立のために社会的経済的に大きな被害を受け、現在もその影響が高等教育にも残っています。現在、RUAはJICAおよび名古屋大学などにより農学教育プログラムが再構築されている段階ですが、キャンパスには学生およびスタッフの熱気と意気込みが満ちあふれていました。筆者らは、RUAと共同で「カンボジアにおける家畜・家禽及びその近縁野生種の遺伝資源学的調査研究」を推進中です。


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