ルビコンを渡った同窓会関東支部 〜人衆ければ、 即ち狼を食らう〜 |
文・中本 至 (NAKAMOTO, Itaru) 広島大学同窓会関東支部長 (広島工業会関東支部長・ 昭和31年土木科卒) |
また長期間にわたって、設立の準備に奔走された東善啓準備委員長以下の皆さん方のご努力に対し、感謝の念を捧げ、今後の運営の主力になって戴きたいと思います。 私は広島大学工学部を卒業後、社会に出てから四十七年、これまでシーザー(カエサル)の「賽は投げられた」「ルビコンを渡る」「来た、見た、勝った」という名言を事あるごとに使い、極めて困難な物ごとを解決してきました。だから、今回の支部設立に当たっても、この名言どおり「ルビコンを渡って、もう後退できない。成功させるのみ」の心境で、同窓会関東支部を纏めようとの気持ちに駆られました。 ただ今回、約八千二百名の同窓の方々にご案内申し上げましたが、「名簿からの削除希望」「案内が届いたのに、梨の礫」の方がかなり居られたことに、私をはじめ準備委員の方々も内心忸怩たるものがありました。 私も支部長としての挨拶の一部で、ある会員の方の要望を引用して、牟田、原田両先生に「ノーベル賞受賞を広大関係から、また上位の大学ランク付け、さらには司法試験とか国家公務員試験などの合格者数の増大による広大の知名度向上」をお願い致しました。 広島を離れた東京、大阪での会員は、同窓会出席のメリットの一つに、楽しい懇談の他に広島大学(旧高等学校等含めて)出身という宿命を「誇りを持って語り合う」ことに意義があると思います。 三位一体(学校・卒業生及び在学生・同窓会)を基本路線に「人衆ければ、即ち狼を食らう」の意気込みで、この同窓会支部を盛り上げると共に、国立大学法人法成立による「国立大学サバイバル」に対しても協力を惜しまないのであります。 本学・本部のご指導、ご鞭撻を切にお願い申し上げます。 |
プロフィール 1956年 建設省入省 1984年 建設省下水道部長 1993年 日本下水道事業団理事長 現在、環境資源研究所最高顧問 |