文・寺尾 泰昭
(TERAO, Yasuaki)
理学部物理科学科4年
アメリカンフットボール部主将


去年のリーグ戦の様子(黒いユニフォームが広大)
 私達、広島大学体育会アメリカンフットボール部は、現在選手36名、マネージャー9名で、主に教育学部に隣接する北グラウンドで活動しています。
 私達は中四国一部リーグに所属し、九・十月に四試合を戦います。昨年度はリーグ二位という結果に終わりました。リーグ優勝、さらには九州リーグ優勝校との平和台ボウル制覇を目指している私達は、昨年度の雪辱を晴らすべく、現在週四回の練習日程をベースに日々練習に励んでいます。
 今年の春には、初の試みとして、アメフト、ラクロス、陸上ホッケーの三クラブの、「College Sports Festa」と題した合同企画を行いました。普段なかなか見る機会の少ないスポーツの三クラブが集まり、同日に、時間をずらして同じ場所で試合を行うことにより、これらのスポーツを見てもらおうという企画です。当日は、地域の方々のご協力もあり、自分たちとしては試合の内容は別として、満足のいくものになりました。ただ、広報した時期が少々遅かったということもあると思いますが、一般の学生の方にもう少し参加していただきたかったというのが正直なところです。
 この広大フォーラムをご覧の皆さんは、自分たちの大学の体育会の試合や、文化系サークルの発表などに足を運んでみたことはあるでしょうか?興味がある、あるいは友人の方が出ているなどの理由により、見に行かれた方もいるでしょうが、多くの方は、いつ、どこで行われているかも知らないというのが現状だと思います。
 「Jリーグはあまり見ないが、サッカー日本代表チームの試合には興味がある」という人は多いと思います。それは日本というキーワードにより選手と国民が一体化しているからでしょうか。たまたま見に行った試合で自分の大学のチームが勝利したり、何かの賞を貰ったのを目の当たりにすると何かしらうれしいものではないでしょうか。広島大学というキーワードで、我々と皆さんが一体化できたら素晴らしいと思っています。
 アメリカンフットボールという競技は、「分かりにくい」といった理由で敬遠されがちです。私自身も大学でこの競技を始めるまで、ルールなど一切分かりませんでした。しかし、一度ルールを知ればいたって簡単です。百ヤード(およそ九十一メートル)のフィールドの端にある敵陣のエンドゾーンにボールを運び込めば、得点に至るというものです。ここで攻撃というものは何回もできるものではなく、四回の攻撃で十ヤード進まなくてはならないというルールがあり、十ヤード進めない場合には攻守交代になります。ですから、確かにラグビーに近いスポーツではありますが、こういったところは三アウトでチェンジとなる、野球的な要素も含まれているスポーツです。
 冒頭でも書いた通り、今年のシーズンは自分たちにとってはリベンジの年。特にこの十月は、山口大、愛媛大といった強豪チーム(広大を含めたこの三校が優勝を毎年争っています)との試合が控えています。自分たちの思いが伝わるような、熱い試合をお見せできると思いますので、是非試合会場に足を運ばれて、「ああ、アメフトってこんなスポーツなんだ!」と感じると共に、熱いご声援のほど、よろしくお願いします。
10月13日(月) 14:00〜 山口大学戦
 場所 広島広域公園第2球技場

10月25日(土) 13:00〜 愛媛大学戦
 場所 広島広域公園第2球技場  

http://www.geocities.co.jp./Athlete-Acropolis
/8310/index.htm

試合会場の略図
(中四国学生アメリカンフットボール連盟公式サイトから)



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