生体触媒反応は反応特異性に優れていますし、常温常圧で反応が進むという利点を持っています。したがって、有機化学工業の生産プロセスに生体触媒反応を組み込むことができれば、反応ステップ数の削減、消費エネルギーの節約が期待できます。有機化学工業の生産プロセスへのバイオの導入を考えた時、微生物細胞そのものを生体触媒として活用するのが有利です。ところが、主要な原料である石油は強い生物毒性を持っています。これが、有機化学工業へのバイオの導入を阻んだ大きな理由です。
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石油化学バイオプロセス開発のための 有機溶媒耐性細菌の分離と その遺伝子組換え系の構築 |
文・加藤 純一
(KATO, Junichi) 大学院先端物質科学研究科 細胞構造機能学講座教授 |
生体触媒反応は反応特異性に優れていますし、常温常圧で反応が進むという利点を持っています。したがって、有機化学工業の生産プロセスに生体触媒反応を組み込むことができれば、反応ステップ数の削減、消費エネルギーの節約が期待できます。有機化学工業の生産プロセスへのバイオの導入を考えた時、微生物細胞そのものを生体触媒として活用するのが有利です。ところが、主要な原料である石油は強い生物毒性を持っています。これが、有機化学工業へのバイオの導入を阻んだ大きな理由です。
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発明の名称:ベンゼン資化性ロドコッカス属細菌及び それにより調製されるプラスミド 発 明 者:加藤純一、大竹久夫、武田耕治、恒川博 特許願2002-049503 |