十月号に対して、計二十三人(学外者五人、学生八人、教職員十人)のモニターのみなさんからご意見が寄せられました。 ◎特集「国立大学法人化前夜」について 十月号の特集は、国立大学法人法の解説と法人設立本部ワーキンググループの座長による検討の報告を内容とするものでした。法人化については、学内では各種の資料が配付されていますが、どれも一様にわかりづらいというのが通り相場です。そこで正確な知識を平易に提供しようという姿勢で編集しましたが、「難解」、「理解が困難」、「文章が硬い」、「読みづらい」、「読みにくい」、「読む気がしない」、「専門的すぎる」、「内容が細かすぎる」という否定的意見と、「わかりやすかった」、「読みごたえがあった」、「正確な知識を得ることができた」、「今まで見た解説の中では秀逸な出来だと思います。整理され、要点も明確に感じました」という肯定的意見がほぼ半々という結果でした。同じ記事の受け取られ方がかくも異なるというのは、メディア編集の永遠の課題と受け止めています。 ただ、いずれの立場からも、法人化後の広島大学の姿の具体像が浮かび上がってこないのは特集として不十分という指摘がめだちました。教職員のモニターからは「夜明け後がさっぱり見えない」という不満も寄せられていますが、十二月号(本号)は、十月号のその欠を補うことをめざして編集しています。 また、一般読者をも対象とした広報誌としてここまで詳しい内容が必要か、だれに何を伝えようとしているのかという編集方針に対する批判も寄せられています。今後の編集に生かしていきたいと思います。 ◎興味深かった記事等 留学生の眼「日本語と努力」は、モニターの三分の一にあげられており、「日本人の学生全体にもあてはまる」、「語学を勉強する上で参考になる」と好評でした。また、モニターの四分の一は小耳を拝借・学生リポーター通信「工学部建物の配置順序のなぞを追え!」をあげており、この問題についての関心の高さがうかがえました。 ◎その他 フォーラムギャラリーとフォトエッセイの二つの写真を多用したページが、写真の美しさで好評でした。表紙についても、「明るい雰囲気で好印象だ」と高い評価を受けています。表紙については、「紹介文が足りない」という指摘もあります。学内に掲示している『広大フォーラム』の発行をお知らせするポスターも、徐々に認知されるようになってきました。 |
(H) |