広大には実に多くの施設があり、みなさんの利用を待っています。でもまず、みなさんが自ら門をくぐらなければなりませんが、最初はなかなか入りにくいかもしれません。ユーザーである学生の目線でのガイダンスになるように、学生スタッフにレポートしてもらいました。

情報メディア教育研究センター http://www.media.hiroshima-u.ac.jp

 授業の合間や放課後の空いた時間、何して過ごそうかなぁ、と思ったらメディアセンター(注1)に行ってみましょう。新入生のみなさんに特に便利なのは、西図書館の建物にある西分室(注2)でしょう。
☆二階
 西図書館の建物に入って、右手側の入り口(西図書館平面図1)から入ると、そこが「演習室」(西図書館平面図2)です。ここには百台近くのパソコンがあります。授業で使われているとき以外は自由にインターネットメールを利用したりレポートを作ったりできます。その時には、メディアセンターからもらっているアカウント(注3)とパスワード(注4)が必要になります。
 隣の「自習室」(西図書館平面図3)にはウインドウズ(注5)が一台、マッキントッシュ(注6)が二十台くらいあります。こちらは授業とは関係なく使えます。マッキントッシュではポスターやCGを作って、それを印刷することができます。また、音楽を作ったり、映像を編集して映画を作ったりもできます。ビデオカメラを持っていなくても、借りることができます。ウインドウズでは、自宅などのウインドウズのソフトで作ったレポートを印刷できます。カウンター(西図書館平面図4)のスタッフの方に聞いてみてください。
☆三階
 階段(西図書館平面図5)をのぼると見える「マルチメディアフロア」(西図書館平面図6)には大きく分けて二種類、二百台弱のパソコンがあります。約五十台あるウインドウズは、カウンター(西図書館平面図7)のカードリーダーに学生証を通して使います。外国語の先生が作った自習用のホームページを見ることや、オンラインTOEIC(注7)準備講座を受けることができます。残りの百数十台は二階の演習室と同じようにアカウントとパスワードが必要で、インターネットやメールを利用したり、レポートを作ったりできます。
 「外国語自習室(注8)」(西図書館平面図8)にある約四十台のマッキントッシュでは、マルチメディアフロアのウインドウズと同じように、カウンター(西図書館平面図7)で学生証を通して、自習用のホームページを見ることができます。
 外国語自習室入り口の横にある棚には外国語の教材から洋画まで色々なビデオやDVDが揃っています。カウンター(西図書館平面図7)で手続きをして三階の「隔離型外国語学習ブース」(西図書館平面図9)や一階の「AVブース」(西図書館平面図10)、ビデオデッキのある「グループ閲覧室」(西図書館平面図17)で見ます。私は単純に映画を見に来たりしてます。
 他にも、インターネットにつながったパソコンがおいてある「情報化グループ学習室」(西図書館平面図11)、簡単なセットも揃っている「スタジオ」(西図書館平面図12)があります。使うときはカウンター(西図書館平面図7、4)で手続きをしてください。
 まずは、気軽にメディアセンターまで行ってみてください。行けば何か楽しいことがあるでしょう!困ったことがあったら、カウンターにいるスタッフやSA(注9)が力になってくれます。たくさん使って、「メディアセンターマスター」になって下さいね。

(H)

【注】
1 メディアセンター…情報メディア教育研究センターの略称。
2 西分室…メディアセンターには西分室以外に、工学部の北に本館(キャンパスマップ?)、広島市内の霞キャンパスと東千田キャンパスに分室があります。
3 アカウント…メディアセンターのパソコンを使う上での名前のようなもの。みなさんの場合は「u」+「学生番号」。後ろのアルファベットを入れてはいけません。
4 パスワード…本人確認のために使われる数字とアルファベットの組み合わせ。絶対に他人に教えてはいけません。
5 ウインドウズ…パソコンを動かすソフトの名前ですが「パソコンの種類」とほとんど同じ意味で使われることもあります。
6 マッキントッシュ…パソコンの種類。
7 TOEIC…読み方は「トーイック」で、英語を母国語としない人々を対象に、英語を使った意思伝達の能力を測定する試験です。平成十五年度からは、一年に二回(二、三年生は一回)、全員がTOEIC IPを受けることになります。その対策として、オンラインTOEICと準備講座や、一年に三回、メディアセンターが主催する英語研修プログラム(無料)があります。(初心者クラスと上級者クラスに分かれています)
8 外国語自習…総合科学部J棟101号室にも「マルチメディア外国語自習室」があります。
9 SA…ボランティアでスタッフの手伝いをしている学生。Student Advisorの略。

附属図書館 http://www.lib.hiroshima-u.ac.jp

 広島大学東広島キャンパスには三つの図書館がありますが、一年生の時、一番よく利用するのが西図書館でしょう。総合科学部のすぐそばにあり、利用にはとても便利です。二階でぴかぴかの学生証をカードリーダーに読み込ませて、ゲート(西図書館平面図13)から入ってみましょう。図書館はいろんな時に私たちを助けてくれます。
 まず、勉強の時。本を使っての調べものはもちろん、宿題や予習にも最適です。周りの人の勉強姿などにも刺激され、静かな環境のもと勉強ができます。座席も多く用意され、だいたいいつも座れます。ただ、テストの前は学生で込み合うので、早めに行くことをおすすめします。一階には「個別閲覧室」(西図書館平面図14)という個室もあるので、ひとり集中したい時に利用できます。
 もちろん、本が読みたい時。本を探しているときや、どんな本がおもしろいのかわからないときは図書館へ。ここで役に立つのがOPAC(蔵書目録検索システム)という本の検索システムです。専用のパソコン(西図書館平面図15)を使って、キーワードを打ち込めば、それに関する本がいくつかあげられ、置いてある場所もわかるようになっています。OPACは家やメディアセンターのパソコンを使って図書館のホームページからも利用できます。また職員の方に聞いてもいいですね。わからないことがあれば、是非相談してほしい、と職員の方も協力的です。また、西図書館の場合、ほとんどすべての領域の本がワンフロアーにそろっているので、興味のある本が見つけやすいと思います。ぐるり一周まわれば、惹かれる本に出会うでしょう。新聞、広告(西図書館平面図16)も見ることができます。
 勉強会の時にも西図書館は場所を提供してくれます。一階に「グループ閲覧室」(西図書館平面図17)という複数の人数で使える部屋があるので、グループ発表の前の相談や打ち合わせにも大変便利です。この部屋を使う人はカウンター(西図書館平面図18)で予約をして、使う前には鍵を貸してもらってくださいね。
 西図書館ではビデオやレーザーディスクも見ることができます。英会話からもののけ姫まで、様々な視聴覚資料がそろえられています。カウンターの前の視聴覚資料(西図書館平面図19)は西図書館一階の「AVブース」(西図書館平面図10)、ビデオデッキのある「グループ閲覧室」(西図書館平面図17)と三階の「隔離型外国語学習ブース」(西図書館平面図9)で利用することができます。カウンター(西図書館平面図18)で手続さえすれば誰でも楽しめます。
 一階には書庫(西図書館平面図20)、と呼ばれる可動式の本棚が並んだ倉庫があります。本の多さにびっくりするのではないでしょうか。可動式の本棚を自ら動かし、知識の扉を開いてみましょう。きっと感動があるはずです。
 少し経つと、西図書館の世界から一歩踏み出してみたい、という気持ちになる人がいるでしょう。そんなときはほかの図書館へも足を運んでみてください。より専門的な本に出会えることは間違いありません。中央図書館(キャンパスマップ11)は蔵書数が最大で、様々な本が置いてあります。東図書館(キャンパスマップ26)には工学、農学の本が取りそろえられています。また、霞キャンパスには医学分館(キャンパスマップ42)が、東千田キャンパスには東千田分室(キャンパスマップ33)があります。
 こんなに設備があるので、利用上手になって使いこなしましょうね。

(U)

学習支援室 http://home.hiroshima-u.ac.jp/flare/cel/

 大学に入学したけれど、勉強の方法が分からない。そんな時は学習支援室が手助けしてくれます。場所は、西図書館の三階(西図書館平面図の緑の部分)です。学習支援室は、曜日ごとに科目が決まっていて、月曜日は化学、火曜日は数学、水曜日と木曜日は英語、そして金曜日は物理となっています。いずれも、その科目を専門とする大学院生が相談にのってくれるのですが、特に英語は、専門知識を持ち、英語の学習法や指導法を専攻する大学院生や先生がアドバイスしてくれます。一緒になって四苦八苦して問題をといてくれたり、部屋に用意されているパソコンで必要な本、雑誌などを探してくれたりします。なんといっても、同じ学生なので、打ち解けて話ができるところが、学習支援室の魅力です!

(T)

保健管理センター http://home.hiroshima-u.ac.jp/health/

診察風景
 保健管理センターは高校の保健室のサービス拡大版といった感じの所です。けがなどの応急処置を受けることができ、体調が悪いときは休養室で休むことができます。私も通学途中に自転車から転げ落ちてしまった時に利用しました。センターでは看護師の方が親切に手当をしてくださいました。また、診療時間内には、内科医の先生が気分が悪いときなどはすぐに診察してくださいます。私の友人も、風邪の時にこのセンターを利用し、診察後薬も出してもらったので、早く完治した、と話していました。これら以外でも、歯科健康相談や、婦人科健康相談、泌尿器科相談など、健康管理全般にわたって、相談に応じてくれます。歯科矯正などは時間のある学生時代が良い時期ですし、婦人科の問題も若いうちからきちんと把握しておくべき問題です。直接来館しなくてもEメールでの相談も行っています。
 また、身体的な面だけでなく、悩み事などの精神的な面でも相談に応じてくれます。予約をすれば、カウンセラーの方や精神科医の先生に相談することもできます。
 その他に保健管理センター主催の料理教室も年に数回開かれています。そこでは、安い材料費さえ払えば、管理栄養士の方が美味しくて、ヘルシーな料理の作り方を親切に教えてくれます。私もこの料理教室が好きで二度ほど参加しました。みんなで楽しく作った料理は格別ですよ。一人暮らしで料理の腕を磨きたい、という人にはもってこいの教室です。
 新入生のみなさんがはじめにこのセンターを訪れるのは、四月に入学してすぐに行われる健康診断のときではないでしょうか。健康診断は毎年行われているのですが、二年生以上は個別に案内がいかないため、未受診になっている人がいるそうです。きちんと自己管理を続けて健康的な学生生活をおくるようにしたいですね。

(F)

ピア・サポート・ルーム http://home.hiroshima-u.ac.jp/peer/


 新入生のみなさん、入学したばかりで右を向いても左を向いても分からない事だらけだと思います。そんな時、力になってくれるのが西図書館三階(西図書館平面図の緑の部分)にあるピア・サポート・ルームです。ピア・サポート・ルームは学生による学生のための相談室で、ピア・サポーターという同じ広大生の先輩方が親切に対応してくれ、いつでも気軽に利用出来ます。もちろん秘密は厳守されるので、安心して相談して大丈夫です。特に四月は総合科学部K棟掲示板前に相談ブースを設けてあるので困った時にすぐに利用することが出来てとても便利です。ここに行けばピア・サポーターの先輩方が、学生生活上の問題や健康上の問題など様々な問題に関して、どこに相談に行けば一番早く解決出来るかという情報を提供してくれます。オリエンテーションや講義がある教室がどこか分からない時に聞きに行ったり、また履修の方法や、時間割作成に関する相談等も受け付けてくれます。みなさんも何か困ったことがあれば、一度ピア・サポート・ルームに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

(Y)

課外活動共用施設

 大学生活の楽しみの一つが、サークル活動。高校の部活とは違って、大学生ならではの楽しみがそこにはあります(それがどんなものかは、入ってみたらわかるはず)。そして、そのサークル活動の拠点がサークル棟(正式には課外活動共用施設)です。総合科学部から西第二福利会館の脇を通って右手に見えるのが体育系のサークル棟です。ここには体育会の事務室の他に、体育系サークルの部室(ボックスと呼ばれます)や会議室、また音楽系サークルも活動できる練習室などがあります。それから、スペイン広場を抜けて思案橋を渡ったすぐ右手にあるのが音楽系のサークル棟です。ここでは、吹奏楽団、合唱団やギタークラブ、マンドリンクラブなどの音楽系サークルに加えて、演劇団、大学祭実行委員会などたくさんのサークルが活動しています。地下一階には部室が並び、一階と二階には、練習室、会議室、楽器庫、和室など大小さまざまな部屋があり、サークル活動には欠かせない存在です。なかなか雰囲気がつかめないなぁというあなた、是非のぞきに行ってみましょう!素敵な大学生活が見つかるかも…。           

(S)


広大フォーラム2003年4月号 目次に戻る