広島大学では、課外活動を大学教育の一環として位置づけ、学生のみなさんに積極的に課外活動に参加してもらいたいと考えています。ここでは、各サークル団体の代表者及び東千田、霞地区の代表者にサークル活動の紹介をしていただくとともに、サークル以外の課外活動としてボランティア活動室、国際交流ボランティアの代表者の方からもメッセージをいただきました。

文・中根 伸昌
大学生活をスポーツと共に
(NAKANE, Nobumasa)
第四十代体育会幹事長

体育会のクラブ員が集まる
リーダーズセミナー
 私たち体育会は、みなさんの大学生活が少しでも充実したものになるように日々、活動しています。
 広島大学では四十四の体育会所属クラブの他、多くのサークルが活動していますが、体育会では学生から教職員まで、多くの人たちがスポーツを通して親睦を計ることを目的としています。そのために、他大学とは違いクラブ員だけでなく一般学生のみなさんに会員になっていただいて全学を対象とした様々なイベントを行っています。
 会員のみなさんには、スノーボード、スキー、その他球技用具やテント、バーベキューセットなどのキャンプ用品の無料貸し出し、広大周辺の特約店の割引サービス、サッカー、バスケなど各種スポーツ行事の無料参加の特典があります。これらの詳細については体育会窓口(0824-24-9217)までお尋ねください。みなさんの大学生活がよりよい生活になるように願っています。

体育会所属クラブ名一覧
No 団 体 の 名 称 No 団 体 の 名 称
1 アーチェリー部 23 スケート部
2 合気道部 24 漕艇部
3 アメリカンフットボール部 25 ソフトテニス部
4 エスキーテニス同好会 26 体操部
5 応援団 27 卓球部
6 オリエンテーリング部 28 テコンドー部
7 空手道部 29 軟式野球部
8 弓道部 30 馬術部
9 競技スキー部 31 バスケットボール部
10 剣道部 32 バドミントン部
11 硬式ソフトボール部 33 バレーボール部
12 硬式庭球部 34 ハンドボール部
13 硬式野球部 35 フェンシング部
14 ゴルフ部 36 フォークダンス部
15 サイクリング部 37 ボクシング部
16 サッカー部 38 ヨット部
17 自動車部 39 ラグビー部
18 柔道部 40 陸上競技部
19 少林寺拳法部 41 陸上ホッケー部
20 女子弓道部 42 ワンダーフォーゲル部
21 女子ヨット部 43 相撲同好会
22 水泳部 44 ラクロス同好会

文・谷口 英弘
音楽で充実した大学生活を
(TANIGUCHI, Hidehiro)
音楽協議会運営委員長

全日本オーケストラ大会(交響楽団)
東京オペラシティコンサートホールにて
 みなさんはこれからの大学生活をどのように過ごしていきたいですか?遊び、アルバイト、もちろん勉強に打ちこみたいという人もいるでしょう。その中に、サークルを入れてみてはいかがでしょうか?
 広島大学音楽協議会には交響楽団や合唱団からロックやジャズなどの軽音楽系サークルまで、ジャンルの異なる十三の音楽サークルが集まっています。これらのサークルの中から自分にあったものを見つけ、それぞれの形で楽しんでください。経験者はもちろん、大学から新たに音楽を始めようと思っている人も大歓迎です。まずは四月六日(日)十三時から大学会館の大集会室で開かれる新入生歓迎音楽祭に足を運んでみてください。各サークルの演奏を聴けるいい機会になると思いますよ。

音楽協議会加盟サークル一覧
No 団 体 の 名 称 No 団 体 の 名 称
1 合唱団 8 ジャズ研究会
2 ギタークラブ 9 フェニックス放送
3 グリークラブ 10 フォークソング部
4 交響楽団 11 邦楽部
5 室内合奏団 12 マンドリンクラブ
6 東雲混声合唱団パストラール 13 ロック同好会
7 ジャズ研究会

文・野地川 泰介
仲間と共に新たな文化を切り開こう
(NOJIKAWA, Taisuke)
文化サークル連合代表

全演劇団公演終了後
 大学生活を充実させる最大のカギはサークル活動にあります。高校までとは違い、大学の主人公は学生です。学生の自主性が発揮される場だからこそ、学生の自由や権利、生活は私たち学生の力によって守り、発展させなければなりません。
 私たち文化サークル連合(通称文サ連)は、それぞれのサークルが自分たちのやりたいこと、好きなことに、自由に打ち込んでいます。自分を深め、新たな文化を切り開き、充実した大学生活を共に送りませんか。文サ連のすべての先輩たちはみなさんを歓迎します。新しい加盟サークルも募集中です。

文化サークル連合加盟サークル一覧
No 団 体 の 名 称 No 団 体 の 名 称
1 アクリル水彩同好会 7 写真部
2 いきもの会 8 新聞研究会
3 映画研究会 9 美術部
4 演劇団 10 部落解放研究会
5 現代アジア研究会 11 文芸部
6 社会科学研究会


文・大瀧 佐緒里
楽しい大学生活のために
(OHTAKI, Saori)
文化サークル団体連合議長

大学祭でのお茶会
 大学は高校までと比べ、自由度が高く、自分の好きなように使える時間が多くなります。そこで、大学生活をより楽しく充実したものとするために、そんな時間にサークルをしてみるというのはどうでしょうか?
 私たち文化サークル団体連合(通称文団連)には、二十一のサークルが所属しており、個性的なものから正統派まで、どれも高校までの部活動とは一味違います。全く新しいことをやってみたい、生涯通じての趣味が欲しい、とにかく楽しいことがしたいなどと思っている人は、まず興味を引かれたサークルに足を運んでみてください。その欲求に応えてくれるサークルがきっとあるはずです。みなさんの大学生活が充実したものとなるよう願っています。

文化サークル団体連合加盟サークル一覧
No 団 体 の 名 称 No 団 体 の 名 称
1 IAHU(国際交友会) 12 ソフトウェア研究会
2 E.S.S 13 探検部
3 囲碁部 14 鉄道研究会
4 イラストマンガ同好会(IMD) 15 天文学研究会
5 音楽研究会 16 百人一首愛好会
6 劇団A.P.T(あんぽんたん) 17 Music Amusement Circle(M.A.C)
7 茶道研究会 18 無線研究会
8 児童文化研究会 19 野外活動サークル
9 将棋部 20 遊戯系総合サークル"S.F"
10 書道部 21 会計学研究会(経済学部のみ)
11 すくりぃべんてぇす

文・山本 竜生
生きましょう
(YAMAMOTO, Tatsuo)
ボクシング部・柔道部

試合終了後勝利の
控室にて(筆者右)
 私は現役大学生であり、会社員でもあり、現役のプロボクサーでもあります。広島大学に入学した当初は、会社勤めをしながら大学に通うわけですから、ボクシングは引退するつもりでした。しかし、大学にボクシング部があることを知り、早速サークルに入り、仕事、大学、ボクシングと続けています。
 東千田は年齢層も幅広く、多種多様な人間がいて、サークルにも個性的な人間が数多く参加しています。そういう人達と触れ合い競い合っていく中で、価値観の違いから傷つくことも傷つけることもあると思います。しかし、それによって相手を思いやる気持ちも芽生えてくるでしょう。私も多くの刺激を受けました。サークルのおかげで、勇気の尊さ、チャレンジの偉大さを私は身をもって実感しました。みなさんも大学生活を勉強、サークル活動と幅広く、勇気を持って、いろんな事にチャレンジして、「生きている」という心地を感じて、そして充実した大学生活をお送り下さい。
 熱い大学生活を 熱い人生を 生きましょう。

東千田地区サークル一覧
No 団 体 の 名 称 No 団 体 の 名 称
1 女子バスケットボールサークル 6 志法会
2 広大法経済バスケットボール部 7 あだるっち
3 ボクシング 8 サウンドマーケット
4 ドッチボールサークル 9 FC-FIVE
5 広島大学II部柔道部 10 Run & Run


文・一ノ瀬 信彦
クラブ・サークルのススメ
(ICHINOSE, Nobuhiko)
医学部自治会クラブ運営委員長

医学部男子バスケットボール部
集合写真
 大学のクラブ・サークルは高校までとは違い、学生自らの考えで作り上げていく一つの社会です。さまざまな個性を持った学生が集まり、目標を定め、それに向かって切磋琢磨しています。霞地区に約四十あるクラブ・サークルはそれぞれが特色を持っており、とても色彩豊かです。これらをもっと色鮮やかにしていくのは他ならぬあなたたちです。
 また先輩方からは、勉強の仕方や大学生活の上手な過ごし方を学ぶことができます。OB会などでは、現在の医療に直接携わる先生方からお話を聞くことができます。さらには、ここで培った人間関係は、将来仕事をする中で大きな助けになることも多々あるということです。
 何よりも、楽しい!と思えることが一番の利点です。みなさんが自分の好きなクラブ・サークルを見つけ、充実した大学生活を送られることを心よりお祈りしております。

霞地区サークル一覧
No 団 体 の 名 称 No 団 体 の 名 称
1 合気道部 22 ヨット部
2 霞室内管弦楽団 23 陸上部
3 霞ジャズ研究会 24 ワンダーフォーゲル部
4 気と医学研究会 25 上田宗箇流茶道部
5 硬式庭球部 26 空手部
6 ゴルフ部 27 硬式テニス部
7 サッカー部 28 サッカー部
8 山岳部 29 準硬式テニス部
9 柔道部 30 軟式テニス部
10 水球部 31 中国武術愛好会
11 東洋医学研究会 32 バスケットボール部(男子)
12 軟式テニス部 33 バレーボール部(男子)
13 バスケットボール部(男子) 34 バレーボール部(女子)
14 バドミントン部 35 Music Company D.C(ダルセーニョ)
15 バレーボール部(男子) 36 弓道部
16 バレーボール部(女子) 37 剣道部
17 美術部 38 水泳部
18 ボート部 39 卓球部
19 MINC 40 バスケットボール部(女子)
20 野球部 41 ラグビー部
21 薬学茶道部
※1〜24は医学部、25〜35は歯学部、36~41は医学部歯学部合同


※広島大学には、「体育会」「音楽協議会」「文化サークル連合」「文化サークル団体連合」というサークル団体に所属するサークルと、それらに所属していないサークルがあります。各サークル団体に所属していないサークルについては、
http://www.bur.hiroshima-u.ac.jp/~gakusei/circle/mokuji.htm
をご覧ください。

文・井出 祐美子
「ボラ室」を覗いてみてくださいね!
(IDE, Yumiko)
平成十四年三月文学部卒業

<問い合わせ先>
電話&ファックス:(0824)24−6324
(情報支援コーディネーター)
電子メール:friends@hiroshima-u.ac.jp
URL:http://home.hiroshima-u.ac.jp/friends/
 ボランティア活動室では、広島大学に在籍している障害学生の支援活動を行っています。
 活動は、授業の一環として、実習という形で行っていますが、授業といってもそれほど堅苦しいものではありません。主な活動内容には、授業に出て講義の内容を文字に起こすノートテイクや、ビデオ教材への字幕挿入、文書を点字にする点訳などがあります。パソコンを使用した作業が多いのですが、初心者にもわかりやすく教えてくれるので、パソコンにあまり馴染みのない人も安心して参加できます。また、作業だけでなく、手話講習なども行われます。
 支援活動を通して得られることは色々ありますが、なかでも障害に関する理解を深められることが大きい収穫だと思います。私も支援活動を始めてからは、街の点字案内や車椅子用スロープを見ると、本当に使いやすい配置になっているのか、などと考えるようになりました。
 ところで、ボランティア活動室は、障害学生支援の場であるばかりでなく、この活動にかかわっている学生の交流の場でもあります。支援する立場・される立場・学部・学年を越えた交流があり、楽しく、また学ぶことも多くあります。「ちょっとお茶を飲みに来た」という学生がいるような、和やかで気軽な雰囲気です。
 ボランティア活動室は総合科学部事務棟二階にあります。ぜひ来てくださいね。

文・井手 遊
留学生と友達になろう!
(IDE, Yu)
大学院国際協力研究科
博士課程前期一年

<問い合わせ先>
留学生センター 中矢礼美研究室
(教育学部K棟309号室)
電話&ファックス:0824−24−6289
電子メール:anakaya@hiroshima-u.ac.jp
 新入生のみなさんは、新たな希望や夢を持ち、すがすがしい気持ちでいっぱいの毎日をお過ごしのことと思います。なかには、留学生と友達になって、国際交流をはかりたいとお思いの方も多いのではないでしょうか?国際交流ボランティアは、そういう人たちのための留学生センターによるグループです。
 現在約三百五十人の登録者がおり、主な活動は、(一)初めて広島で生活を始める留学生の諸手続きの手助けや市内・キャンパス案内、(二)留学生の生活や学習に関する手助け、(三)留学生の日本語の会話や学習のパートナーとしての活動です。
 国際交流ボランティアに登録をすると、国際交流関係のEメールが、留学生センターからメーリングリストで送られてきます。それを読み、参加をしたいと思えば、自主的にEメールを送り、参加をすることになります。私が今までに参加した活動は、留学生のチューターや会話パートナーなどですが、留学生と接するにつれ、多くの「異文化」を学ぶことができたような気がします。多くの留学生と友達にもなれました。
 異文化の人と接すると、言語や文化の違いから思わぬトラブルを経験することもあります。自分が今まで考えたことがなかったような「日本」について質問されることもあるでしょうし、また新たな「自分」を発見することができるかもしれません。国際交流に関心のある人、留学生と友達になりたい人、国際交流ボランティアに参加してみませんか? もっと話を聞いてみたい、登録をしたいという方は下記まで連絡してみてください。


広大生の課外活動
 「広大生百人に聞きました」(十一ページ参照)に協力してもらった学生のみなさんのうち、サークルに入っている人は七十パーセント以上。中には複数のサークルに入っている人も。「野球が好きだから」、「弓に憧れたから(弓道部)」というふうに活動自体にひかれて選んだ人や、「入っている人達が楽しそうでやさしい人が多かったから」と部の雰囲気で選んだ人、中には「先輩がかっこよかったから」という人もいます。サークルの選び方も人それぞれですね。それから「自分でサークルを作った」という人もいますよ。一方、サークル活動をしていない人に理由を聞いてみると、「時間を拘束されるから」、「興味がないから」、「趣味や他のことに時間を使いたいから」など。
 サークル以外でも、本ページで紹介しているボランティア活動室の活動や国際交流ボランティアの他に、ピア・サポーターとして活動している人もいれば、大学祭の実行委員をしている人も。学外でも、NPO法人のスタッフをしたり日本語教育のボランティアをしていたり…と様々な活動をしている学生がいます。サークル活動やその他の課外活動を通して、「新しい友人を得た」「人付き合いの仕方を学んだ」「時間の使い方がうまくなった」など自分にプラスになることがあった人が多いようです。
 大学生は最も自由な時間がある時。勉強やアルバイト以外にも何かしてみるのもいいかもしれないですね。(U)

広大フォーラム2003年4月号 目次に戻る