世界の大学シリーズ71

ヴィリニュス大学 リトアニア共和国

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手前が大聖堂前広場,中央部の尖塔のある建物が大学教会,右の白い建物は大統領官邸(筆者撮影)
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法学部長Vytautas Nekrosius(右)と
Danute Jociene助教授兼
欧州人権裁判所リトアニア代表(左)
文・写真/西谷 元

(NISHITANI, Hajime)
法学部国際法教授
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ヴィリニュス大学での筆者のセミナー案内
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言語学部フレスコ画

 ヴィリニュス大学は、リトアニア共和国の首都ヴィリニュスにあり、世界遺産にも認定されている旧市街に囲まれています。大学のすぐそばには、ヴィリニュス観光のメインでもある大聖堂、ゲディミナス城、大統領官邸などがあります。筆者が訪れた3月下旬で−5度しかなく、広場には雪も残っていました(写真参照)。また、その前の週は−17度まで下がったとのことでした。
 ヴィリニュス大学は、中東欧地域では、クラコフ、ケーニヒススベルグについで、1579年に創立された古い大学ですが、第3次ポーランド分割によりロシア領となった際に、抵抗運動を理由に88年間封鎖されたこともあります。大学の本部地域にある言語学部では、異教時代の生活を描いた有名な四季のフレスコ画を見ることができ、1753年設立の天文観測所、1467年にさかのぼる古書を収蔵した古書部屋などもあります。
 筆者が訪れた法学部は、130名以上の教官と2,000人近くの学生からなる学部で、現時点で、3名が憲法裁判所裁判官、2名が司法省副長官としても活躍しています。筆者が行った自衛権、集団的安全保障、領土問題に関するセミナーの出席学生は条約法、比較司法制度のクラスの出席者であったためもありますが、全員流暢な英語を操り、イラク戦争直前という時期もあり予定を大幅に超える4時間近いセミナーとなりました。
 先方の学部長からは、本学の教官が日本法を教授するJapanese Legal Schoolの設立や交流協定締結などの提案があり、現在検討中です。

 ヴィリニュス大学のホームページ:http://www.vu.lt/english/


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